『黒澤明 名作選』上映!


川崎市アートセンター アルテリオ映像館にて、2011年12月3日(土)~12月7日(水)まで、『黒澤明 名作選』の上映が行われる。

人間の善と悪、生と老、大胆な構成と躍動感あふれる演出で描き続け、世界中の映画人と観客を魅了した黒澤明監督の4作品を上映!

また、黒澤作品の貴重な話が聞けるイベントも開催!
上映初日は、『羅生門』からスクリプターとして黒澤組の一員となった野上照代さんと、幾多の名監督のスクリプターを担当していた白鳥あかねさんによるの夢の対談。

『酔いどれ天使』
出演:志村喬、三船敏郎、木暮実千代、久我美子、山本礼三郎、清水将夫
■肺病やみの若いやくざと、彼の治療と更生に手を貸したい飲んだくれの貧乏医者との、ほのかな友情と葛藤を描く。破滅していく若いやくざを演じた三船敏郎が、初めて黒澤映画に登場し、一躍大スターとなった記念すべき作品である。以後、黒澤と三船のコンビは世界的な成功を収めていくことになる。

『羅生門』
出演:三船敏郎、京マチ子、森雅之、志村喬、千秋実、上田吉二郎
■ヴェネチア映画祭でグランプリを受賞、クロサワの名を世界に知らしめた映画史上の名作。王朝時代、京の郊外でおきた殺人事件の当事者すべての証言が食い違う。当時、東宝を離れていた黒澤が大映京都撮影所で撮影し、名手宮川一夫による木漏れ日の逆光をみごとにとらえたキャメラをはじめ、豪雨の中に屹立する羅生門の造形など、スタッフワークが圧倒的な成果をみせる。獣のような身のこなしをみせる三船敏郎と、妖美な王朝美女を演じる京マチ子の代表作となった。(画像:羅生門)

野上照代×白鳥あかね ゲストトーク開催!(『羅生門』12月 3日(土)13:30 の回上映終了後)

野上照代・・・『羅生門』を担当したことを契機に、黒澤組の一員となり、『生きる』以降のすべての作品に参加してきた。現在も、黒澤作品の保存や普及に貢献している。
白鳥あかね・・・スクリプターとして、日活全盛期の「渡り鳥」シリーズをはじめ、幾多の名監督の作品を担当してきた。80 年以降はフリーとして活躍。現在、KAWASAKI しんゆり映画祭代表をつとめる。

『生きる』
出演:志村喬、伊藤雄之助、日守新一、金子信雄、小田切みき、渡辺篤
■しばしば黒澤明の最高傑作にあげられるヒューマンな人間ドラマ。決まりきった生活を送る市役所の市民課長が、末期の胃ガンを宣告されたことから物語が始まる。特筆すべきは、二部構成となった語り口の妙で、前半ラストで末期ガンを受け入れた主人公が、後半導入部に遺影となって登場する。死を前にした男が成し遂げたことの全貌を知るラストの感動は忘れがたい。映画黄金期の名脇役たちが一堂に集まった感のある、卓抜な配役も眼福な一篇。ベルリン映画祭銀熊賞受賞。

『天国と地獄』
出演:三船敏郎、仲代達矢、香川京子、三橋達也、志村喬、山崎努
■一代で財産を築きあげた男が、住込みの運転手の子どもを誘拐した犯人から身代金を要求される。人道的な立場から要求を呑むことにした男は警察とともに、犯人に立ち向かう。本邦サスペンス映画の最高峰の座を堅守する傑作。犯人からの電話を待つ、主人公のモダンアートのような客間を舞台とした前半から、特急こだまでの身代金授受をブリッジに、一転して貧民街の雑踏に舞台が移る巧みな構成。物語は、富める者と貧しき者の相克を強調し、たぐいまれな緊張感を持続する。

【チケット】料金 500 円(当日券のみ)。自由席、整理番号順入場、立見不可。
【会場】川崎市アートセンター アルテリオ映像館 
アルテリオ・シネマ公式HP http://kac-cinema.jp (※詳細は公式HPにてご確認ください)

川崎市アートセンターアルテリオ・シネマでは、文化庁と国立近代美術館フィルムセンターが主催となり、優れた映画を鑑賞していただくための上映事業「優秀映画鑑賞推進事業」に参加している。

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