『アジアの純真』初日舞台挨拶



見て見ぬふりは、もうヤメだ!
この逃げ場のない アジアの片隅で、少年と少女は出逢い、復讐はやがて愛になるー。

過激なテーマから物議を醸す一方で、「白黒の奇跡」と評された問題作『アジアの純真』の初日舞台挨拶に、韓英恵・笠井しげ・井上淳一(脚本)・片嶋一貴監督が登壇した。(2011年10月15日)

韓英恵:私は(日本人と韓国人の)ハーフで、22歳に国籍を決めなくちゃいけないんです。昔から人間関係とかで上手く行かないことがあって、そういう中で自分から逃げてきたんですけど、この作品を通して自分自身に真っ直ぐ向き合うことが出来ました。この映画は反日映画ではなく、私は青春映画やロードムービーとして見ています。2年前の大人じゃない自分の思い出の映画として、『アジアの純真』に出演できてよかったと思っています。

笠井しげ:当時は高校2年生でした。公開を待ちに待っていたのでやっと来たかという心境です。見直してみると顔とかお芝居も違って別人のようなので、そこを楽しんで頂ければ良いかなと思います。

井上淳一:多くの国内映画祭や映画館に断られてきて、国際映画祭ではこの作品がどう評価されるかと思いましたが、ティーチインまで残ってくださったお客さんの意見は好意的でした。ロッテルダム映画祭で上映後に女性が寄ってきてビューティフルフィルムと言ったことが非常に印象に残っています。

片嶋一貴監督:ドッグシュガーという会社の中でレーベルを作って制作から配給まで全てやってしまおうという考えのもと出来たプロジェクトの第一弾がこの『アジアの純真』です。師匠筋に当たる若松さんがやってきたことが非常に参考になりました。映画に必要なのは多様性だと思うので、色々な映画を作れる環境、また見れる環境が作られると良いなと思います。

誰もが世界平和を願っている。だが世界では戦争は続き、憎しみは連鎖し、次の悲劇の火種を生む。日本やアジアも、そうした歴史を繰り返してきた。そんなアジアの片隅で、ある少年と少女が出逢い、やがて彼らは“テロリスト”と呼ばれるようになる。なぜ彼らは、そこまで世界を憎んでしまったのか。その彼らの悲しみの行方とは…。 少女はつぶやく「どうやったら世界は変わるの?」

今年開催された『ロッテルダム映画祭』では、その過激なテーマから物議を醸す一方で、「白黒の奇跡」と評された問題作が、ついに日本で公開される。

【ストーリー】
日本人チンピラに姉を虐殺された孤独で勝ち気な在日朝鮮人少女。
その殺害現場で見て見ぬ振りをしてしまった気弱な日本人高校生。
時は2002年秋、北朝鮮による拉致事件で反朝鮮感情が蔓延していた。二人は、怒りと屈辱にまみれながら、悲しくもパンクな旅に突入し、事態は思いもよらない展開に発展する。

作品情報『アジアの純真』
公開情報2011年10月15日(土)より、新宿K’s Cinemaにてロードショー!
11月5日よりシネマスコーレ(名古屋)にてレイトショー
12月3日より、第七藝術劇場(大阪)、元町映画館(神戸)、京都みなみ会館にて公開決定!
監督片嶋一貴
キャスト韓 英恵、笠井しげ、黒田耕平、丸尾丸一郎、川田 希、澤 純子、パク・ソヒ、白井良明(ムーンライダース)、若松孝二
配給ドッグシュガームービーズ
公式HPhttp://www.dogsugar.co.jp/pureasia 
 (C)2009 PURE ASIAN PROJECT

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