“人オタク”の上地雄輔、全員に興味津々!『前田建設ファンタジー営業部』公開記念舞台挨拶
「マジンガーZ」の格納庫設計に本気で挑んだ、熱き大人たちを実写化した『前田建設ファンタジー営業部』の公開記念舞台挨拶が行われ、高杉真宙、上地雄輔、岸井ゆきの、本多力、六角精児、小木博明(おぎやはぎ)、英勉監督が登壇した。(2020年2月1日 新宿バルト9)
本作は、実在する「前田建設工業株式会社ファンタジー営業部」の社員たちによる、リアルな見積もりを出すプロジェクトを実写化。上司のアサガワが「うちの技術を使って、マジンガーZの格納庫を作っちゃおう!」と言い出し、無理やり巻き込まれたはずの部員たちが、不可能を可能にしていく過程をユニークに描いたコメディ。
登場人物が会社員ばかりという設定のため「サラリーマンだったら何をしてみたいか?」とのお題でクロストークが行われ、劇中で全ての言いだしっぺである、上司・アサガワ役の小木はハワイの旅行会社で働いていたという意外な過去を告白。六角は「ボーナスが欲しい!」、岸井が「ヘッドマイクで会議がしたい!」と言い、ヘッドハンティングされてみたいと話す本多は「誘いを断って会社に残る。でも総務部」というストーリーまで想像していたことを明かした。
コメディ映画に定評のある英監督がメガホンを握っているが、会社員として映画監督をしていることを知り「オレ、会社員の映画に出ているんですか?アーティストの映画に出ていると思っていた」とショックを隠せない小木。
ちょっと冷めた若手サラリーマンのドイを演じた主演の高杉は「営業部やりたいです。人見知りがなおるかなと思って」と真面目に回答すると「本当につまんないやつじゃん!」と大きなオチを期待していた上地からダメ出し。また、優柔不断で頼りない先輩・ベッショ役の上地は、過去のテレアポ経験について「電話で仲良くなって、家に行ったりした。問い合わせがあった商品に関する疑問が同じで、一緒にご飯を食べたりとかした」と述べると、会場からは驚きの声があがった。
オタクの熱量で物語が進んでいくため、それぞれが何のオタクかを尋ねられると、「いわゆる乗り鉄です」とコメントしたのは鉄道オタクとして有名な六角。各地の耳鼻科に行ったという本多は「広島の耳鼻科がすごい良かった」とマニアックな発言。さらには外国人オタクで、実話を基にした映画が好きだと語る小木は「この映画も実話じゃなかったら断っていた」とキッパリ。
「映画が好きで。主に洋画」と岸井が話すと「やめて!こういう映画なのに洋画とか言うのは!」と小木が間髪入れず指摘。さらには「ゲームとマンガとアニメが好き」と述べた高杉に対して、MCが「好きなジャンルは?」とパスを送ったにもかかわらず、「なんでも好きですね」と素直に返してしまい、「そこはファンタジー系でいいだろ!ファンタジー営業部!」と上地が思わずツッコミを入れた。
また、人の話を聞くのが好きな「人オタク」の上地は、舞台やお店など人から薦められたものはすぐに実行するらしく、「聞くだけの人はいっぱいいるけど、上地さんは本当に足を動かして行ってくれるから嬉しい」と岸井が絶賛。そんな上地がもっと掘り下げたい人は誰かを聞かれると、「こんな動物園みたいで。全員に興味津々です!1つ聞いたら10くらい返ってくるから、ずっと聞いていられる」と嬉しそうに笑顔で答えた。
撮影現場が好きと語る英監督は、メイク中のキャストに今日の流れを話しかけるなど「人オタク」寄りであると上地から言われ、メガネが好きな小木は「2、30個くらい持っている。メガネ屋に行くと買ってしまう」ため、引っ越す度に捨てているという。
最後に高杉が、これから作品を観る方に向けて「映画に出演させていただいて改めて思ったのは、楽しく仕事をしている人たちってどこかにロマンを持っていて、無邪気さがある。この映画を観たみなさんが、その気持ちを思い出していただいたり、熱量をさらに上げてもらえたら嬉しい」とコメントした。
取材・撮影 南野こずえ
『前田建設ファンタジー営業部』
©前田建設/Team F ©ダイナミック企画・東映アニメーション
1月31日(金)新宿バルト9、イオンシネマ他にて全国ロードショー