真剣佑、人生の決断をキッパリ!『十二人の死にたい子どもたち』ジャパンプレミア
衝撃的な予告編が話題になっている『十二人の死にたい子どもたち』ジャパンプレミアが行われ、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗、堤幸彦監督が登壇した。(2019年1月9日 ヒューリックホール東京)
ベストセラー作家・冲方丁の原作で、第156回直木賞にも候補作となった傑作を、『トリック劇場版』シリーズの堤幸彦監督が実写映画化。見知らぬ12人の未成年が集団安楽死を求めて廃病院に集まったが、目の前には生温かい13人目の死体。自分が誰かから殺される恐怖に怯えながらも、真実の探り合いがはじまる密室サスペンスを描いている。
ステージの赤い壁面が回転すると、真っ白な衣装を着たキャスト陣が一斉に登場。ネット上でヤバイ映画と話題を呼んでいる本作にかけ、「ヤバいエピソードがある人は?」との問いに対して、新田は「年末年始にかけて、実家の京都、名古屋、北海道に行ってきました!」と7日間で3ヵ所に出掛けていたことを明かし、キャスト陣も「ヤバイな!」とあおって盛り上げた。
大きな決断をしに若者たちが集まる設定にちなんで、決断を聞かれた橋本は「サラダを食べたんです。1回切りのドレッシングを選んで買ったんです。折り曲げて出すタイプのもので、どうやって折るのかなと思ったら、ドレッシングを浴びてしまったんです!」と告白すると、「それ、決断の話じゃなくて、ヤバい話でしょ!」と北村に突っ込まれ、場を和ませた。
さらには新田が「ロスで生まれ育ちまして、日本で役者をやっていくと決断したことが人生の一番の決断かもしれません。悩みませんでした!決断する時はすぐに決める派なので」と男らしくキッパリ。続けて北村も「大学に行くか役者をやるかという選択がありまして、芸能一本でやるという決断をしまして。その決断をした後に、マッケン(新田)と出会いました。今となってはいい決断をしたなと思います」と後悔のないようす。
本作では、同世代の若手人気俳優が集結していることもあり、役者への道が大きな岐路になったというキャストが多く、高杉、黒島、橋本も上京が人生の決断だったことを明かした。
ステージ上にトータライザーが用意され、「このメンバーの中に好きな人がいる?」という問いでは9人が押し、堤監督が「(残りの)3人の方、手を上げてください!」と誘導尋問をしたり、互いに劇中さながらの探り合いをするも、真実は闇に葬られた。
「この中の誰かのとんでもない秘密を知っている」との質問には7人が押し、新田が「セリフが多い役だったので、渕野右登、萩原利久、坂東龍汰が家に泊まりに来て、セリフ合わせを付き合ってくれたんです。坂東龍汰が隣に寝てきて、僕の足を自分の足で挟むんです!」と暴露し、坂東は動揺を隠しきれない。
「ライバル視をしている人がいる」では4人が押し、「堤監督の次回作に出演したい?」には0人というまさかの結果が!驚いた堤監督は「私のことを見切った人たちばかりですよね!十二人の見切った子どもたち!」とタイトルにかけて笑いを誘った。「あんな現場、耐えられないです!」と杉咲が発言し輪をかけると思いきや、即座に「っていうのは嘘なんです。監督を騙そうとみんなで話し合いをして、あえて押さなかったんです」とネタばらしをし、安堵の堤監督。
最後の挨拶になり、新田が「僕の役は推理をしていく役なんですけど、みなさんもこのミステリーを推理ながら観るのも楽しい観かたじゃないかなと思います」とアピールし、杉咲は「自分にとって自信を持って「観てください」と言える作品ができました。アクションもないし恋愛描かれていないのに、ハラハラしたりクスって笑えたり。一括りにできないのがこの映画の不思議なところだと思っていて。意外な仕掛けがいっぱいある、秘密箱になっているんじゃないかなと思います。衝撃のラストをたくさんの方々に楽しんでいただきたいです!」と述べて、期待値をさらに駆り立てた。
取材・撮影 南野こずえ
『十二人の死にたい子どもたち』
©2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
2019年1月25日(金)廃病院集合