眞栄田郷敦、父に雰囲気が似ている『彼方の閃光』公開記念舞台挨拶



映画『彼方の閃光』の公開記念舞台挨拶に主演の眞栄田郷敦をはじめ、池内博之、尚玄、伊藤正之、加藤雅也、半野喜弘監督が登壇した。(2023年12月8日 TOHOシネマズ 日比谷)

「第35回東京国際映画祭」Nippon Cinema Now部門に正式出品され、長らく公開が待たれていたロードムービー『彼方の閃光』。監督は『雨にゆれる女』『パラダイス・ネクスト』に続き長編映画3作目となる半野喜弘。半野自身の原案による本作は、作品世界に強く共鳴した俳優・制作チームの熱い情熱により実現した。主演は、確かな存在感と演技力で今最も注目を集める眞栄田郷敦。今作品が映画初主演となる眞栄田が放つ眩いばかりの輝きは、まさに閃光となってスクリーンに焼き付けられている。

幼いころに視力を失い、手術は成功するも色彩を感じられない20歳の青年、光。彼は、戦後日本を代表とする写真家・東松照明の写真に導かれるように長崎へ。そこで自称革命家の友部からドキュメンタリー映画製作に誘われた光は、長崎・沖縄の戦争の痕跡を巡ることになる。道中、祖母から戦争体験を聞いて育った詠美や、沖縄と家族を愛する糸洲など、心に傷を抱えながらたくましく生きる人々との出会いを通して、光の人生は大きく動き出す―。

MC:眞栄田さんは作品のお話が来た時に即決されたと伺ったのですが、作品のどういう所に惹かれたのですか?
眞栄田:最初に監督から「こういう雰囲気の映画を作りたい」という映像をいただいたんですけど、その映像を見たときに監督の感覚というか、すごく面白いなあと思って惹かれたのが1つで。脚本を読み終わったときになんともいえない言葉にできない余韻にひたりながら、この光って役を演じれたらいいなって思ったのがスタートですね。

MC:以前インタビューで、眞栄田さんは池内さんがご自身のお父さんと重なる部分があると仰っていたのですが、それはこの撮影を通して?あ、池内さん初めて聞かれました?
池内:いえ…あの、新聞で見ました。
眞栄田:今日も思いました。なんか似てるなあと思って、雰囲気が。
池内:自慢していいですか(笑)

MC:眞栄田さんは先を想像して、70代の光を加藤さんが演じられるということも頭の中において演じてらっしゃったんですか?
眞栄田:全く思ってなかったですね。あんまり未来のことを考えて生きないな、と思いながら。その場を一生懸命光として生きたって感じですね。

舞台挨拶の序盤は、登壇者全員で戦争で亡くなられた方々への黙祷を実施。館内は厳粛な雰囲気に包まれた。

最後に眞栄田は「他の作品でも舞台挨拶をやらせてもらっているんですけど、今回の舞台挨拶は空気感が違うなと感じています。それはこの作品の余韻だったり力なのかなと思っているんですけど。この作品が長く世の中に残っていくことを僕は願っています。そのために皆さんの力を貸してほしいです。今日は本当にありがとうございました」と熱いメッセージを残した。

取材 福井原さとみ

『彼方の閃光』
配給:ギグリーボックス
(C)彼方の閃光制作パートナーズ
TOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開

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