山下幸輝、即興芝居が苦手だったけど…『TOKYO,I LOVE YOU』公開記念舞台挨拶
東京を舞台にしたオムニバス映画『TOKYO,I LOVE YOU』の公開記念舞台挨拶が行われ、山下幸輝(リモート登壇)、羽谷勝太、坂井翔、下前祐貴、島津見、西村成忠、中島央監督が登壇した。(2023年11月11日 新宿ピカデリー)
中島央監督の最新作となる本作は「東京タワー篇」「新宿篇」「お台場篇」の3つからなるオムニバスストーリー。身近にいるひとがどれほど掛けがえのない存在なのか、様々な愛のカタチを描いている。
途中からリモートでの登壇となる山下が登場する前に、観客と登壇者で山下へのサプライズの打ち合わせが行われ、和気あいあいとした雰囲気ではじまった。
公開を迎えて周囲の反応を聞かれたキャスト陣は「SNSで観てくれた感想をいただけて。実感しています」「何回も観るよと言われた」「おばあちゃんが喜んでくれた」など、さまざまな嬉しい反応を互いに分かち合うなか、中島監督は「今の東京にいる人たちの姿をしっかり描きたかったし、みんなの演技にはいい意味で圧倒されていました。ここにみんなのファンがいると思いますが、誰よりも彼らのファンは僕です!」と力強いエールを送った。
羽谷はテリー伊藤との共演について「噛んだらヤバいと思ってたんですよ。でも実際はめちゃめちゃ優しかったんです。威厳のある父親役で、僕は父親にあまり意見を言えない役で。普段は優しいんですけど、演じたらこわいですね」と振り返り、坂井はライブ配信をするシーンについて「苦戦した一番のポイント」と反省しつつも普段のライブ配信経験も活かせたようす。個性が引き立つ撮影だったが中島監督は「絶対親友に見えなきゃいけないなと。20年以上付き合っている親友という設定なので、寄せ集めにならないようしたかった」と自信のキャスティング。
名古屋にいる山下とリモートが繋がり、事前に打ち合わせしたサプライズとして観客も含めた全員で「お誕生日おめでとう!」の声が届くと「ありがとうございます!」と笑顔で登場。11月7日に22歳になった抱負を聞かれると「『TOKYO,I LOVE YOU』が大ヒットしますように!ですね」と粋なコメント。ひとりだけリモートという形になったため「いいなー」と舞台挨拶をしているキャスト陣をうらやましがった山下だが、撮影中の山下とのエピソードについて「音頭を取って引っ張ってくれた」「お茶目な印象」「コミュ力がバケモノ」と続々と誉め言葉が挙がり、ダンスシーンや英語を話すシーンなども注目ポイントとなっている。
最後の6人で並んで歩くシーンはアドリブだったことが明らかになり、中島監督は「あのシーンは脚本がないんですよね。みんながその場でやってくれたことをそのまま使った。本当に親友みたいに見えて安心できたし、達成できたなと」と役を通して生まれた絆がスクリーンに映っており、山下も「本当にお台場にいそうな親友たちというか、実際にそこで生きているんだなということがひしひしと伝わってくるシーンで。それはみんなの最高なお芝居があってだし、それに僕も食らいついていこうと。即興芝居が苦手だったけど、それ以上に楽しいが勝っていて。それが良かったのかなと」と振り返った。
最後の挨拶で山下は「今回、僕らは親友で、ほかにも恋人、家族の愛の形がテーマで。改めてみなさんの大切な方々に愛を伝えてあげてほしい。ありがとうとか、大好きだよとか。この映画を観てそう思ってもらえたら嬉しいです。大切な人といい日々を過ごしてください。たくさん観てください!」と呼びかけた。
取材・撮影 南野こずえ
『TOKYO,I LOVE YOU』
配給:ナカチカピクチャーズ
ⓒTOKYO,I LOVE YOU FILM PARTNERS
2023年11月10日(金)ロードショー