三浦翔平、圧をかけることを意識した『嘘喰い』公開記念舞台挨拶



命を賭けたデス・ゲームに挑む姿を描いた映画『嘘喰い』の公開記念舞台挨拶が行われ、横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣、櫻井海音、三浦翔平、中田秀夫監督が登壇した。(2022年2月12日 丸の内ピカデリー)

人気ギャンブル漫画を実写化した本作の内容は、天才ギャンブラーで“嘘喰い”の名で知られる斑目貘(横浜流星)が、普通の青年・梶隆臣(佐野勇斗)とともに、会員制の闇ギャンブル倶楽部「賭郎」 で騙し合いゲームに挑戦するのだが――。

紫色のスーツを着こなして登場した横浜は、主演としての苦労について「作品を背負う覚悟や責任感はありましたが、苦労や大変なことはそこまでなかった。俳優部として役を全力で演じる事に徹していた。みんなで一緒につくるという楽しさが大きかった」との思いを語った。

自身が演じた役のポイントについて、横浜は「内面を大事に、原作をリスペクトして貘を演じたので感じてもらえたらなと。天才ギャンブラーとして絶対的な自信を持っているので日頃から意識していました。原作ファンの方も気にしているであろうロデム(マルコ)も、安心して観ていただけるんじゃないかなと。演じた野村祐希くんは身長190cmで、10キロ増量して挑んでいたので、見届けてほしい」と本作の見どころもアピール。

お屋形様と呼ばれる切間創一を演じた櫻井は映画初出演となるが、「キャリアも数ヶ月の状態で賭郎のトップに君臨しなければならない自分とのギャップが難しかった」と振り返り、とある過去から人生が一変した佐田国一輝役の三浦翔平は「原作へのリスペクトと世界観を崩さないことを大事にした。表情や声を変えて圧をかけることを意識した」という。

佐野は「流星さん演じる貘とのバディ感」が注目ポイントであると述べ、自身が演じた梶は「ほかのみなさんのキャラが強くて。普通の青年を意識した」とコメント。闇カジノのオーナー・鞍馬蘭子役の白石は「強さと格好よさを観ていただきたい。鞍馬組にいる時の蘭子と貘に向ける顔は違う表情なので、それも観ていただけたら」と二面性が楽しめることを強調した。

印象に残ったシーンを問われると、佐野は「バディポーズ」はアドリブで横浜と2人で考えたことを明らかにし、ドスの利いた声と表情で独特な女組長を演じた白石は「普段とは全然違うキャラクターなので周囲にビックリされた」とコメント。

ルーレットで選ばれた人が質問をするコーナーが設けられ、三浦から白石への質問では「これは明日のニュースのトップになるんだろうなぁ……。あとで事務所に怒られるんだろうなぁ」と期待を抱かせつつも「好きな食べ物はなんですか?」笑いを誘いながらたずねると「お寿司が大好きです。中トロ!」と白石は元気よく笑顔を見せた。

佐野から横浜への質問になると「実は監督から流星くんに伝えたい思いがあると聞いていまして……」とサプライズモード。中田監督から横浜へ手紙が読まれると「言葉で思いをいただけるのはすごく嬉しかったです」と困惑しながらも思いを受け取ったことがうかがえた。

最後に横浜から締めの挨拶が行われ「エンターテインメント性に特化したこの作品を観て、純粋に楽しい気持ちになっていただけたら」と呼びかけた。

取材・撮影 南野こずえ

『嘘喰い』
配給:ワーナー・ブラザース映画
©迫稔雄/集英社 ©2022映画「嘘喰い」製作委員会
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