林遣都、生涯で心に強く残る作品『しゃぼん玉』初日舞台挨拶



直木賞作家・乃南アサによるベストセラー小説、感動の実写映画化!初日舞台挨拶に林遣都、藤井美菜、相島一之、主題歌を担当した秦基博、東伸児監督が登壇した。(2017年3月4日 シネスイッチ銀座)

本作は、主演・林遣都が演じる無軌道な若者が、老婆スマ(市原悦子)との出逢いによって愛を知り、自分の居場所を見つけ再生する姿を描いたヒューマンドラマ。舞台挨拶では入院中の市原悦子、風邪の綿引勝彦が惜しくも欠席となった。

MC まずはご挨拶をお願いします。
林遣都 伊豆見翔人を演じさせていただきました、公開初日に観に来ていただいてありがとうございます。率直な感想をお伺いできたらと思いますが、いかがでしょうか(拍手)。監督とキャスト・スタッフ、宮崎県・椎葉村の人たちと大事に作った作品です。今日から色んな人に届けばいいなと思います。
藤井美菜 美知を演じさせていただきました。この映画は“人と自然”というシンプルな要素で成り立っていますが、観終わった後に大きくて深いメッセージを受取れるような作品になっていると思います。
相島一之 出来の悪い息子を演じさせていただきました。この物語は、人間の再生が大きなテーマだと思います。
秦基博 主題歌を担当させていただきました。自分自身が生まれた宮崎県が舞台の映画に自分の歌を選んでいただき、歌を通して関われたことを嬉しく思っています。
東伸児監督 ここまでたどり着けたことを嬉しく思います。

MC ロケ地である宮崎県での思い出を教えてください。
 パッと浮かぶのが、現地の人たちの顔とか、民宿の方やロケで使用したスマお婆ちゃん家のご家族、差し入れや助けてくださった村の方々の声が力になりました。
相島 花粉症の時期だったんですけど、スギが多いのに誰も花粉症を発症していないんです。空気がキレイだからです。遣都くんが食べているご飯が美味しそうでした。

MC この物語は、人生のターニングポイントが軸になっていますが、みなさんのターニングポイントを教えてください。
 修学旅行で東京に来て班行動している時にスカウトされたんですけど、同じ班の子が「渋谷に行きたい」と言っていなかったら…と、今でもそういうことを考えるので、その子に感謝していますね。
藤井 仕事をしたいという気持ちより、興味本位で受けたオーディションで実際に始めてみて魅力にはまったので、オーディションを受けたことが運命を変えたと思います。
相島 演劇と出会った時ですね。出来の悪い子だったので二浪して大学に入ったんですけど、全然授業に出なかったんですよ。もう一人同じような子がいて、その子が演劇をやっているということを聞いて、いつの間にか演劇をはじめた事ですね。
 兄が友達から3千円でフォークギターをもらってきて、それがなければ自分もギターを弾きはじめなかったので、それがターニングポイントですね。

MC 林さんは劇中で「坊」というあだ名で呼ばれていますが、小さい頃のあだ名を教えてください。
 妹が、兄のことをお兄ちゃんと呼んで、僕のことをケンちゃんと呼ぶんですけど、いまだに何でだろうと(会場笑)
藤井 あだ名がなかったのですが、大人になって現場で「ミーナ」とか呼ばれて嬉しかったです。
相島 ミーナ(笑) 僕は「あいちゃん」「あいくん」とかです。
 デブゴンです。由来は太っていたからです(会場笑) 宮崎から横浜に引っ越してきてすぐ「デブゴン」呼ばれて。苦情を言ったら「燃えよ、デブゴン」と呼ばれるようになりました。
東監督 僕はずっと「短足」と呼ばれていました。理由は短いからです(会場笑)

MC 「家族に会いたくなる」という感想が多いのですが、思い出に残っているご家族のご飯とかしつけを教えてください。
 うちの父親は自由な人で「カーネル・サンダースは60歳を超えてケンタッキーを作ったんだ。人生は死ぬまで何でもできる、俺も何でもやる」という言葉を思い出しました。
藤井 祖母のちらし寿司を思い出します。どうしてもその味を越えられないんですが、懐かしい味です。
相島 甘やかされて育ったので、二浪して大学に入って、卒業するのに8年かかったんです。その学費はおじいさんの年金からでした。俳優をはじめてもなかなか芽が出ず、母親に「いつまで俳優をやるんだい?お前が俳優をやっても悪役しかできないよ」と。その言葉が今でも耳から離れません。

サプライズとして、監督からキャストへしゃぼん玉のブローチが贈られた。また、市原悦子の代わりに事務所の方が受け取り「市原は入院をしていますが、リハビリ中で元気にやっています」と近況を報告した。

MC 最後にご挨拶をお願いします。
 デビューして10年で、この『しゃぼん玉』に関われて、僕の生涯で心に強く残る作品になったと感謝しています。宝物です。今日はありがとうございました。

取材・スチール撮影 南野こずえ


『しゃぼん玉』
(C)2016「しゃぼん玉」製作委員会 配給:スタイルジャム
シネスイッチ銀座ほか全国公開中

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