“でら濃い”セルフ・バイオグラフィー!『BOYS AND MEN ~ONE FOR ALL,ALL FOR ONE~』


_1120081名古屋発信のエンターテイメントを、全国に、世界に届けるという大きな夢をカタチにするため、日々頑張っているパフォーマンス集団がある。その名は、【BOYS AND MEN】(ボーイズ・アンド・メン 略称:ボイメン)。
名古屋では知らぬ者はいないBOYS AND MENであるが、その知名度は東海地区のみならず、全国規模になりつつある。
日本ガイシホール(名古屋市 南区)での単独ライブで1万人のオーディエンスを動員(2015年2月28日)したのは記憶に新しいが、メンバーが総出演した映画(『サムライ・ロック』監督:中島良/2015年/102分『復讐したい』監督:室賀厚/2016年/98分)も全国公開を果たしている。そして何と、2017年1月には日本武道館(東京都 千代田区)での単独ライブが決定している。

そんなボイメンの、凄さ、カッコよさ、人間臭さ、そして熱い想いがたっぷりと詰まった映画が、10月29日からロードショー公開される。タイトルは『BOYS AND MEN ~ONE FOR ALL,ALL FOR ONE~』(監督:植田尚/98分)、BOYS AND MENメンバーが自らを演じる“セルフ・バイオグラフィー映画”だ。

『BOYS AND MEN ~ONE FOR ALL,ALL FOR ONE~』ストーリー:
【BOYS AND MEN】は名古屋発のエンターテイメント・グループで、10人のメンバーは一軒家(通称“ボイメン・ハウス”)で共同生活している。「名古屋から全国へ、そして世界へ!」を合言葉に、スタッフ(いとうまい子・西丸優子・鈴木アメリ)も一丸となり、歌に、ダンスに、芝居に、バラエティに、日々エンターテイメントを追究している。
だが、人気が定着してくるのとは裏腹に、メンバー個々の悩みも深くなってくる。特定の仕事に打ち込みたいと願う者、協調と個性の狭間で何とかバランスを取る者、ボイメンからの“卒業”を考える者……個性豊かな彼らのこと、悩みも十人十色である。
そんなある日、厳しくも温かくボイメンを支えてくれる事務所社長(渡辺いっけい)が、過労で倒れてしまう。それをきっかけに、5年間の鬱憤を一気に吐き出すメンバー達……グループは、解散の危機に追い込まれてしまう。
彼らは、忘れかけている“大切なこと”に気付くことができるのか?BOYS AND MENは、解散の危機を回避できるのか?
メンバー一人ひとりが自分自身と向き合って演じ切る、まったく新しい“セルフ・バイオグラフィー映画”、ここに誕生!

『BOYS AND MEN ~ONE FOR ALL,ALL FOR ONE~』の先行上映会が開催された9月25日、大勢のファンと一緒に大いに盛り上がる中、多忙を極めるスケジュールを縫ってボイメンの10人が取材を受けてくれた。BOYS AND MENメンバー全員から映画の“でら濃い”コメントをもらったので、インタビューの様子を紹介する。

Q.自分自身を演じるのは非常に難しかったと思うんですが、実際に出来上がった作品を観て、どう思いましたか?
小林豊 ボイメンらしい作品になったと思います。ファンの皆さんや監督さんの力を借りて、支えられて出来たことが、凄く嬉しいです。自分自身を演じたのは……メチャクチャ難しかったです。自分で考えすぎて、悩みが2周、3周くらいしました(笑)。
_1120066土田拓海 素の感じが凄く出てると思います。家にいる時のトークとか、裏の僕たちの本当の雰囲気が伝わるんじゃないかと。
田村侑久 「自分って、何だろう?」と何度も自分と向き合って、映画に臨ませてもらいました。映像を通したらどうなるのかって不安はずっとあったんですけど、実際に観てみると自分らしさが出ていて、凄く安心しました。
勇翔 BOYS AND MENが陥るアクシデントが実際にあったら嫌だなぁ…って、観ていて泣けてくるシーンもありました。今後もグループとして続けていきたいと、思いました。
水野勝 自分自身も感動しましたし、観てもらって、僕たちのことを知ってもらえる作品になったと思います。リーダーとして力を振りかざすタイプではなく、大変なところを見せる必要もないと思っているので、その辺り劇中とはギャップがあります(笑)。
本田剛文 自分自身を演じるのはやっぱり難しかったですが、台詞の語尾を言いやすいように変えさせてもらったり、小道具は自分の物を使わせてもらったり、監督のご配慮もあってスクリーンの中で僕たち一人ひとりが生きてる感じがして、BOYS AND MENを知ってもらえる作品としては完璧なんじゃないかと思います。
田中俊介 ノンフィクションだけでなくフィクションを入れることによって、物語として厚みが出来て、作品が魅力的になったと思います。全然ボイメンを知らない人に観てもらっても、恥ずかしくない作品だと思いました。
平松賢人 僕たちは、これからも名古屋を、地元をずっと背負っていきたい、大切にしたいと言ってる中で、今回出来た映画にも、名古屋の良さ、東海の魅力がしっかり出てたので、凄く嬉しかったです。
辻本達規 メンバーによってフィクション、ノンフィクションのギャップがあったんですが、僕はそういうのがあんまりなくて……監督にも、「お前だけ、まんまじゃないか!」って言われてました。カメラの前で、凄くナチュラルに普段の僕を出せたんじゃないかと(笑)。
吉原雅斗 フィクションといえば、絶対に無いような組み合わせで活動してたりもするんです。僕の個人的な楽しみ方かも知れないんですけど、僕たちのことを良く知ってくれてる方は、そんな目線で観てもらっても面白いんじゃないかと思います。

Q.ファンタジー色の強かった前作(『サムライ・ロック』『復讐したい』)と比べて、違った演技プランで臨まれたんですか?
_1120050小林 演技プランは、あるようで無いようで、無いようであるようで……ずっとその繰り返しだったんですよ。
水野 でも、今回はリアルじゃないと駄目っていうことで、自分が正解だと思った演技プランを、メンバーから「そんな言い方、しんでしょう(注:名古屋弁で“しないでしょう”)。カッコよく言ってない!?」って言われたり(笑)。「それ、素じゃないでしょう!」とか言い合いながらやってました。
本田 ……それ言われるのが、一番恥ずかしいんですよね(笑)。
小林 結局、ちょっと良く見られたいと思っちゃう部分あるもんね(一同笑)。
田村 そういうのが作品に出ると、結局リアルじゃなくなっちゃうからね。
辻本 俺も、自己プロデュースがちょっと誤った方向に行ってしまったことがあったんですけど(一同笑)……そこは、すぐ修正しましたけどね、俳優なんで(一同爆笑)。

Q.劇中、【誠】の皆さんは特に大ピンチになります。心配してるファンの方に、一言お願いします。
土田 「個性がない」みたいなことになってるんですけど……もっともっと個性を出していくんで、安心してください(笑)!
勇翔 えぇと……辞める気は無いので、大丈夫です(笑)。
本田 実際には、劇中のようなことは無いので……親父も「安心して好きなことを思いっきりやってこい!」って言ってくれてるので、骨を埋める覚悟です(笑)!
_1120065平松 チームワークで言うと、【誠】よりも【YanKee5】の方がバラバラだと思います(一同爆笑)。【誠】は凄くまとまってるしチームワークもあるので、【YanKee5】が大丈夫な限り、大丈夫です(一同笑)。
吉原 本田の家は、親父さんめっちゃ元気ですから!他のメンバーも、言われてたことは作品の中でクリアーしてますからね(笑)。苦手なステップは……
土田 マスターしました(笑)!
吉原 ブログも、ね……
勇翔 絵文字を使って(笑)。
吉原 で、もっと前に……
平松 はい、笑顔で(笑)。
吉原 自分だけは、劇中でクリアーしてないんですけどね(一同爆笑)。

Q.思い出深いロケ地はありましたか?
水野 忍者のシーンで尾張旭市の公園(愛知県森林公園)が出てくるんですけど、『復讐したい』で僕がクランクインしたロケ地だったんですよね。
田村 一番最初のシーンで出てくるオアシス21(名古屋市 東区)の屋上(【水の宇宙船】)は夜も綺麗ですしTV塔も近いので、お薦めですね……デートスポットにも。
_1120075本田 ファンの皆さんは“ロケ地めぐり”をしてらっしゃる方もいるみたいですけど、ライブのシーンの前にメンバーが心を一つにする“通路”が、一番見つけるのは難しいと思います。探してみてね!ってことで(笑)……パブリックスペースなので、辿りつけるは辿りつけると思います。
水野 ヒントは、“地下”です。
辻本 劇中劇で行った大須商店街は、俺らメチャクチャ行ってるし毎週通るような場所なので、そういう所で映画が撮れるというのは、凄く不思議な感覚でした。

Q.共演された方のことを教えてください。
水野 大村(秀章)知事は、辻本よりも緊張されて無かったと思います(笑)。
辻本 俺があんだけ長い台詞を撮るなら……2時間半は掛かりますね(一同爆笑)。
田中 尾美としのりさんは凄く優しい方で、僕たちが出番を待ってる時も尾美さんから声を掛けてくださって、色々アドバイスをもらいました。関係ない話でリラックスさせてもらったり、本当に助けていただきました。
小林 メンバーの中で石丸(謙二郎)さんと競演したのは僕だけだったんですけど、会えないからこそいっぱい話そうと思って、メンバーのことを喋ってきたんですよ。撮影が終わってから「ボイメンのことを応援してるからね」って言ってくださって、凄くありがたい出会いでした。

映画『BOYS AND MEN ~ONE FOR ALL,ALL FOR ONE~』は、ボイメンが8月にリリースしたばかりの新曲『YAMATO☆Dancing』のカップリング曲『ONE FOR ALL,ALL FOR ONE~夢は叶えるもの~』に因んだタイトルになっている。
映画タイトルと同じく曲名も非常に長いが、これはBOYS AND MEN10人の想いが込められているからなのだ。その辺りの事情は映画で描かれているので、クライマックスのパフォーマンス同様に是非ともお聴き逃し……お観逃しなく。

そんなシーンは果たして、フィクションなのか、ノンフィクションなのか……心が導き出す答えは、あなた自身が劇場で見つけてほしい。

取材 高橋アツシ

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