『ら』
水井監督自身が体験した、連続少女暴行拉致事件。
被害当事者が描く、リアルな実体験と精神世界――。
【ストーリー】マユカ(加弥乃)はアルバイトの帰り道、見知らぬ男(小場賢)に拉致される。
長い夜が明けやがてマユカは解放されるが、男は次の獲物にみさと(ももは)を連れ去り手に掛ける。男の凶行はエスカレートし、駅から帰宅中のリナ(衣緒菜)に目を付けるが…
解放されたマユカは日常生活に戻るが、心は暗い森に取り残されたまま。心の傷は具現化し、負うべきのない責に苛まれる。フクロウの道標に立ち上がったマユカがたどり着いた言葉は…
加弥乃コメント:マユカは何も悪くない。全く悪くないのに、自責の念に襲われ、もがいて結果自分を傷付けます。どうしてマユカがこんな目に合うのか。辛くて、苦しくて、悔しくて。初めて水井さんと会ってお話を聞いた時、台本を読んだ時、撮影の時…涙が止まりませんでした。やるせない気持ちをどこに持っていけばいいのか…、映画に押し込めました。マユカという女の子に押し込めました。どうか、マユカの訴えを目を逸らさず聞いて下さい。
水井真希監督コメント:10年も前の事なのですが、ある日歩いていたら知らない男の人に拉致されました。日頃映画を作るお仕事をしているのもあって、その時の事やその後思った事を映画にしてみました。性犯罪ダメだよって云う真面目なテーマですが、エンターテイメント映画としても成立する様にファンタスティックなお話にしました。犯罪被害に遭った人が、身近な犯罪を防げなかった人が、どんな気持ちで生きているか想像して欲しいな、と思っています。
『ら』 (英題 KEPT)
キャスト 加弥乃 小場賢 ももは 衣緒菜 文月 亜季 佐倉萌 久住翠希 屋敷紘子
監督:水井真希 ©NISHI-ZO 西村映造
2015年3月7日(土)アップリンク他全国ロードショー
公式サイト www.mmizui.com/ra/