実は乙女!?男性監督が描く不幸な女たちのロードムービー! 『ロマンス・ロード』初日舞台挨拶


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男運が全くない女子二人の出会いとトキメキを求める旅を描く本作。主演の中村はるな、太田順子、共演の土屋裕樹、山本ゆめ、プロデューサーの小林美也子、監督のまつむらしんごが登壇した。(2015年1月3日)

本作は若手監督の作品が多く集まる特集上映「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭セレクション」内での上映という事もあり、客席には新年早々にもかかわらず多数の映画ファンが押し寄せていた。
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同じ男にだまされ、最初はいがみ合うも息ピッタリな旅仲間になるタマミとジュノ。劇中ではそんな二人を演じた中村さんと太田さんにお互いの印象聞くと…中村さんからは「実は同じ劇団(劇団東京乾電池)の先輩後輩の関係なんですが、お互いのことはあまりよく知らなかった状態でした。でも現場では人懐っこい太田さんのキャラでアットホームな感じで関係を築けた気がします」という答えが、太田さんからもキャスティングの段階でまつむら監督に中村さんとやりたいですと熱望した結果の共演だったので、現場では本当に幸せで、毎日楽しくやらせていただきました」と演じる役どころと同様にいいコンビネーションを披露。

また、主演二人にまつむら監督をどのように感じたかの質問が飛ぶと「すごく女子っぽいんです。音楽担当の碇さんとおしゃべりしている様子や言葉遣いなど女性っぽかった」と中村さんが語ると、太田さんも「私がちょっと風邪をひいたとなれば、そっとのど飴をくれるようなきめ細かい優しさを見せてくらました」となかなかの女子力っぷりがうかがえるエピソードを語ってくれた。
その話をうけ、まつむら監督に話を聞くと「この作品観てくださった方の多くが女性監督作品のイメージを持つようで…正直戸惑っています。」と戸惑いの表情を浮かべ語ってくれた。
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まつむら監督は「撮影していたのはもう三年前になります。少ない人数で作り上げた作品ですが、おもしろい映画を全力で作ろうという一心で完成した作品です。ちょっと長い作品ですが楽しんでいただければありがたいと思っています。」と男らしい表情で観客にメッセージを残した。

今回の特集上映では2013年、2014年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で人気を集めた日本映画作品を三週間にわたって上映していく。その間毎日ゲストが登場し、上映を盛り上げる。
本作「ロマンスロード」はそのトップバッターとなり1月9日(金)まで上映され、1月10日からは『震動』、1月17日は『螺旋銀河』、1月18日からは短編作品のプログラムを上映する。

取材・ユウイチロウ

『ロマンス・ロード』 (2012年/日本/115分)
・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013長編部門 SKIPシティアワード受賞
・釜山国際映画祭(韓国)招待作品
【ストーリー】
同じ男にもてあそばれたタマミとジュノは、二人でパワースポット巡りの旅に出るはめになる。道中で恋愛小説家の市ノ瀬と出会うが、彼の小説のために始めた恋愛ごっこは、奇妙な三角関係へと発展していく。大絶賛公開中!!

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