ウクライナの絶景「緑のトンネル」で撮影された純愛映画『クレバニ 愛のトンネル』特別先行試写会


Klevani_01
ウクライナ・クレバニに実在する、奇跡を起こすパワースポット「緑のトンネル」。
映像修正も加工もない、そのままの美しさがストーリーとリンクする純愛映画『クレバニ 愛のトンネル』の日本初の先行試写会が行われ、主演の未来穂香、小山田将、今関あきよし監督が登場しトークショーが行われました。(2015年1月24日 アキバシアター)

Klevani_04

Q:今関監督にとっては、チェルノブイリ原発事故の悲劇を描いた映画『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』以来の新作となりますが、この『クレバニ 愛のトンネル』を作られた経緯はなんでしょうか??

今関監督:「一番大きいのは、3.11の東日本大震災後、福島のことが気になって、何度も足を運んで。原発事故のせいで、人が入れなくなった地域がいっぱいあって、そこに足を踏み入れてみると、植物が非常にいっぱい生えているんです。廃線になりかけた線路はさびていて、でも夏なんかは、植物だけがうっそうとしていて、クレバニの緑のトンネルとリンクたことで、物語が出来たというのがきっかけです。キャスティングは、直感的に迷わず、緑のトンネルに負けない存在感のある二人が欲しいかったので、もう会う前に決めてましたね」

Q:「緑のトンネル」に行った印象はいかがだったでしょうか??

未来:「私も以前から知っていて、とてもキレイで行ってみたいなと思ってたんですけど、まさか、撮影で行けるとは思ってなかったです!行くのは本当に大変なんですけども、行った甲斐ががすごくあるって思いました」

今関監督:「死ぬ前に一度は行きたい世界の絶景のベストテンに、常に入っているような美しい場所なんですけども、日本から8000キロくらいは離れていて、行くのは大変なんですよ!ただ映画で、緑のトンネルを体感できたっていうのはありかなと思います。行き方もパンフレット(500円)に書いてあります!!実際に行けます!地球上の普通の場所なので、頑張れば行けます!」

小山田:「実際に(緑のトンネルを)ぱって横から見たときに、これ実在するんだ、すごいなというのが第一印象で。自分が見た位置から、真上が青で、真下が黄色っていう光景が結構多いんです。ひまわりや小麦畑であったりするんで」

今関監督:「いいこと言うね!上が青空で下が麦畑って、あれはウクライナの国旗なんですよ!」

小山田:「ごちゃごちゃしてなくて、シンプルに枠で括ると、青と黄色っていうのが僕のイメージでした」

klevani_02.jpg

未来:「(ウクライナで)初めて撮ったシーンで、床に寝てるんですけど、ここ(頬)に線路っていうか地面があって、その地を感じられたというか、足だけじゃなくって、まさか頬で感じられるとは思っていなかったです(笑)」

小山田:「私は線路に立ったり座ったりするだけでも、結構虫と、暑さに悩まされていたんです。想像を絶する虫の量なんですよ!!みなさんが想像できないと思います」

今関監督:「この「緑のトンネル」は全長で7キロ、トンネル自体は約4キロで、列車が一日一往復して、木材会社のリーゼル車がシラカバの木を運んだりしている場所なんです。
そこを永遠、撮影地まで歩かなくちゃいけないんですよ!ショートカットできないので、毎日20・30分歩くんだよね」

小山田:「毎日歩いて、撮影場所まで行くのが、ちょっと苦痛になりますよね。日本と違って、枕木に全く均一感がなくて、上がってる、下がっている、ずれているっていうのが、もう多々あるので、結構きつかったなと」

今関監督:「とにかく周りがジャングルで、近くにお店が全然ないので、みんなでテント張って、穴掘って、火を起こして、お昼はバーベキューしてたね。面白かったのが、穂香ちゃん、アルミホイルにいろんな物を包んで焼いてたよね!」

未来:「私、すごい甘いものが好きなので、リンゴやバナナを包んで焼いて、その上にシナモンをかけて、シナモンアップルとかシナモンバナナにしていました!食後のデザートというか、お菓子がなかったじゃないですか?」

今関監督:「そんなところでねーだろっ!こんなところで(笑)」

未来:「だからあるもので、甘いデザートが食べたいなと!」

今関監督:「でも、初めて食べたけどおいしいよね、焼きバナナ」

未来:「よく家でシナモンアップルを作るんですけど、そのバーベキュー版ということで(笑)」

小山田:「大体監督が、ハムやパンをスライスしてて、たき火をおこすと、穂香ちゃんが、遊び半分でこれ入れてみようよっ!て入ってくるイメージがありました(笑)」

Q:最後に一言お願いします!

klevani_03.jpg

小山田:「本当にこの映画は思い出深くて、日本人のクルーで海外に行って撮った作品であるということと、なかなか入りづらい場所ということもありまして、ひとつ記念的な映画にもなっているんじゃないかなと思います。この作品自体は私が見ても、映像をいじっているとか、特殊効果を使ってすごく綺麗にしているとかじゃなくて、本当にそのままの状態を映し出していると思いますので、ストーリーも合わせて、もし機会があれば二度でも三度でも見ていただけたらなと思います」

未来:「すごく映像もきれいで、素晴らしい映画なんですが、私がみなさんにお伝えしたいのは、圭と一葉の愛が奇跡を起こす、ふたりの愛の部分をもっといろんな人に知っていただきたいです!愛は万国共通で、なにも変わらないので、そんな純粋な思いで、みなさんに紹介していただけたらなと思います」

今関監督:「極端な話、この場所が観光地化はしてほしくないので、ひっそりと今のまま、パワースポットとして使われていってもらえたらいいなと思います。現地でもね、結婚した後の二人が、ウェディングドレスで緑のトンネル撮影していたり、色んな形で使われたりもしています。日本でもここがすごい大有名じゃないくてもいいから、知られざる絶景として存在してくれたらいいなと思います」

「一度は見たいロマンティックな絶景」として有名なウクライナ・クレヴァニ村の「緑のトンネル」で世界初の映画ロケを敢行!
一途に好きな人を追いかけ続ける姿に胸を打たれる、伝説の少女漫画「イタズラなKISS」。その最新ドラマ「イタズラなKISS~Love in TOKYO」の相原琴子役で、ブレイクした未来穂香を主演に迎えて、狂おしいまでの愛の切なさを描く『クレヴァニ、愛のトンネル』。
目をつぶったって8mm映写機を回せるという、今関監督こだわりの8mmシーンにはぜひ注目を!

取材:佐藤ありす

【STORY】
ウクライナの田舎町の外れに実在する、緑に包まれたトンネル。貨物列車が1日に1往復するだけの幻想的な美しい場所。ここでキスした恋人たちは永遠に結ばれる……。20年前に失った恋人の幻影を追い求めて、そのトンネルにたどり着いた男、そして現れた少女。だが彼女に逢えるのはその場所だけだった―。
狂おしいまでの愛のせつなさが胸に迫る映像叙事詩。高校教師の圭と生徒の一葉(ひとは)、禁断の恋だと分かっていても愛し合う二人。しかし親も世間も振り切ってドライブに出かけたことが悲劇の始まりだった。それから20年。失った恋人を忘れることができない圭は、再び彼女に逢える奇跡を信じて「失った人に逢える」というウクライナ・クレヴァニ村にある緑のトンネルに向かう。美しく幻想的なその場所で彼の想いに呼応するかのように現れた20年前の一葉。この場所でしか彼女に逢うことはできない。やがて圭は一葉と同じ世界に行きたいと願うようになり・・・。

『クレヴァニ、愛のトンネル』
監督:今関あきよし
出演:未来穂香、小山田将
配給:アイエス・フィールド / アルゴ・ピクチャーズ
(C)2014『クレヴァニ、愛のトンネル』製作委員会
2月21日(土)より新宿K’s cinemaにてレイトショー公開 全国順次公開!
http://www.is-field.com/klevani/

記事が気に入ったらいいね !
最新情報をお届け!

最新情報をTwitter で