『君へ。』
大切な人が突然消えた。
もう十分に傷ついた筈なのに、それでも人生は、生きることは、傷と向き合うことを突き付ける。
青年は叫ぶ。「生きたい」と。そして、「会いたい」と。 これは、傷ついた魂の再生の物語。
誰もが経験する青春の淡い日々。その記憶。人は多くの出会いと別れを経て、大人へと成長していく。
ただ、その別れに、どうしても決着がつけられないとしたなら・・・。
【ストーリー】
幼なじみの晃治と小夜子。ふたりが8歳の時、小夜子の母が入院する。二人は小夜子の母に見せるため、夜更けに山へと入り、蛍を狩る。山の麓の町では「子供が消えた」「神隠しに遭った」と騒ぎになったが、ふたりはたくさんの蛍を捕まえて山から戻ってくる。直後、小夜子の母の死の一報が入る。
それから5年。中学生になったふたりは、互いに恋心を寄せている。
毎日を過ごす同じ時間がふたりの幸せ。クラスメイトに内緒で交わす合図でさえ、ふたりには楽しいゲームのようだった。しかし、小夜子の母の命日と晃治の誕生日が近づいたある日、小夜子が消えた。警察や学校、町の人々の捜索にもかかわらず、小夜子の行方は知れなかった…。
それでもいつしか、何事もなかったかのように時は過ぎていく。
小夜子の父は、小夜子が消えて1年が経ったある日、小夜子の私物を処分し、町を出た。晃治に、「小夜子のことを待たなくてもいい。新しい人生を送ってくれ」と言い残して。そして晃治も小夜子との思い出の地を離れることを決意。
大都会の喧噪と、勉学に勤しむことで、小夜子のことを忘れようと、日々研究に没頭する晃治。そんなある日、晃治は中学時代の同級生からの電話で、小夜子の父が郷里の町で死んだと聞かされる。葬儀に出席するため、晃治は中学を出て以来、一度も戻らなかった故郷に帰って来た…。
切ない想いを抱えたまま生きる主人公・晃治を演じるのは、桐山漣。
「仮面ライダーW」、「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」で今注目度大の桐山が、心に影を持つ青年という難しい役どころに挑戦。また、突如姿を消す幼なじみの初恋相手役には、次世代美少女・瓜生美咲。三浦由衣や鈴木雄貴といった若手注目俳優から、山中崇、粟田麗、山下容莉絵らベテラン俳優陣が脇を固める。
作品情報 | 『君へ。』 |
公開情報 | 2011年9月24日(土)~ ユーロスペース(東京・渋谷)にてレイトショー公開 全国順次公開予定 |
監督 | 西村晋也 |
キャスト | 桐山 漣 戸田昌宏 瓜生美咲 栗田将輝 松岡日菜 杉山翔哉 鈴木雄貴 伴 杏里 山中 崇 三浦由衣 井之脇海 愛未 田村愛 小谷建仁 粟田 麗 ・ 山下容莉枝 |
配給 | キュリオスコープ |
公式HP | http://www.kimie-movie.com |
©2011「君へ。」製作委員会 |