ディカプリオ、11度目の来日に感謝!『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』記者会見



レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピットが初共演でw主演となる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の来日記者会見が行われ、レオナルド・ディカプリオ、クエンティン・タランティーノ監督、プロデューサーのシャノン・マッキントッシュが登壇した。(2019年8月26日 ザ・リッツ・カールトン東京)

鬼才と呼ばれるクエンティン・タランティーノ監督による4年ぶりの最新作で、二大スターの初共演でも大きな注目を浴びており、“ハリウッドへのラブレター”と評されている本作。

人気のピークを過ぎたTV俳優のリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)を支えるのは、付き人でスタントマンであり、親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)。1969年のハリウッド黄金時代を舞台に、大きな転機を向かえる2人の友情と絆を描くストーリー。

6年半ぶりの来日となるタランティーノ監督は「戻ってこれて嬉しい本当に嬉しいです!」と挨拶。もうすぐ子どもが生まれることを先日発表しており「家中に小さなタラちゃんが沢山いるような日も近いと思います!」と喜びをお茶目にコメント。

親日家として知られているディカプリオも、3年5か月ぶりで11度目の来日。「日本に戻ってこられて本当に嬉しく思います!いつも温かい歓迎に感謝しています。初来日は『ギルバート・グレイプ』だと思いますが、その時から何度も来ています」と日本のファンに向けて感謝を述べた。

シャロン・テート事件という事実の中に、架空の人物であるリックとクリフを加えたアイデアはどこから生まれたのか?という問いに対して、タランティーノ監督は「今回選んだのは、ハリウッドのカウンターカルチャーの変化が見られる時代。時期をシャロン・テート事件に至るまでの時間軸を入れると、歴史的な部分も掘り下げられて面白いと思った」と語り、さらには子供の頃に読んだ、有名な人物とフィクションを組み合わせた物語が構想のきっかけだったとのこと。

ディカプリオは2012年の『ジャンゴ 繋がれざる者』以来のタランティーノ監督作品の出演となるが、オファーの印象を「役に惹かれた。リックの魂の部分を2人でどうやって作り上げていくか。数日間が描かれている物語だが、歴史的にも変わるし、俳優としてなんとか時代について行こうとする。クリフと表裏一体の関係の2人が、2日間の間で変わっていく。ブラッドもそうだと思うけど、僕たちはこの映画をやりたいという気持ちにさせられた」との熱い思いを吐露した。

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットを起用した理由について、タランティーノ監督は「2人がこのキャラクターにピッタリだったから。自分が選んだというよりも、彼らが僕を選んでくれたんだと思う」と、オファーが多い2人が出演を決めてくれたことを謙虚に受け止め、続けて「この2人のキャスティングができたことは世紀のクーデターじゃないかなと思う」と自身も驚きを隠せない様子。

さらには、「1人が主演格でも、スタントダブルというバディもの。大物だからというキャスティングだけでは上手くいかない。内面が違っても、スタントダブルとして外面で近しいルックスになることが必要だった。2人が見事に持っていて幸運だった」と付け加えた。

ブラッド・ピットと親友役での共演で、どんな準備をしたか問われると、ディカプリオは「今回、映画に対して徹底的にリサーチした。ブラッドが演じるクリフもこの業界に属しているけど、外側にいてちょっと落ちぶれていて、ハリウッドが変革していく中、取り残されている状況。(自分もブラッドも)実際のキャリアとしては成功していると思う。しかし、業界やキャラクターの状況もわかるし、お互いに依存し合っている関係など、そういったバックグラウンドを監督がすべて用意してくれていた」と、徹底した人物像や背景をタランティーノ監督が作り上げていたことで、スムーズに役作りができたことを明かした。

最後に、舞台となる“ハリウッド”について、ディカプリオは「ハリウッドもLAも生まれ育った場所。かなり悪評もあって、ひどい人たちがいることも確かですが、僕自身にとっては、家族がいていい友達がいるので、僕の一部になっていると思う。ある意味、夢の工場でもあり、失敗もある。LAで世界中から集まった多くの素晴らしい人々に出会っているし、LAに戻るのはハッピーな気持ちになる」と、故郷を愛する思いを語った。

取材・撮影 南野こずえ

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
8月30日(金)全国ロードショー

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