山田杏奈、眞栄田郷敦にライバル心!『小さな恋のうた』公開記念舞台挨拶



MONGOL800の名曲から生まれた物語『小さな恋のうた』の公開記念舞台挨拶が行われ、佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコ・クレア、橋本光二郎監督が登壇した。(2019年5月25日 新宿バルト9)

沖縄でオールロケをし、キャスト陣が半年以上も楽器練習を重ねた本作は、高校生たちによるバンドを通しての希望や葛藤、国境を越えた友情を描いており、青春要素だけでなく社会問題にも触れている。

お調子者の亮多を演じた佐野は「心待ちにしていた僕の大好きな『小さな恋のうた』が公開されまして、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです!素敵な作品に自信を持って仕上がっていると言えるので多くの方に観てもらいたいなと思います!」と元気よく挨拶をした。

「(公開されて)嬉しいですけど、ちょっと寂しい気持ちもあって。映画って我が子みたいなもので、世間の荒波に放り出すような気持ちになっているので、頑張れよ!いっぱい成長するんだよ!という気持ちになっております」と心境を吐露した森永。紅一点でギターに挑戦した山田は「沖縄に行ったのも、ギターでバンドをやる役も本当に初めてだらけだったんですけど、大切な大切な作品になって。観てくれた多くの人にとっての大切な作品になればいいな」とアピールした。

映画初出演となる眞栄田は「僕の人生を変えてくれたと言っても過言ではないくらい、僕にとって大事な作品」と断言。続けて「この作品を通じて新しい経験をたくさんさせてもらって、大きな目標や夢をいただきました」と感謝の思いを口にし、「1年前から練習がはじまり、半年前に撮影があって。この映画で音楽が本当に好きになりました。みんなで作り上げてきたものが、みなさんに上手く届いていければなと思います」と鈴木は語った。

本作のメインキャストである佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁からなる「小さな恋のうたバンド」(通称:ちい恋バンド)は5月22日にメジャーデビューを果たした。

撮影の半年前から楽器のトレーニングをしてきた彼らだが、苦労したことや克服法を聞かれると、ベースを担当した佐野は「楽器を触ったことがなかったんですけど、MONGOL800のキヨサクさんが使ってらっしゃるベースを僕にプレゼントしてくださって。それをきっかけに頑張ろうと思って」とプレゼントをきっかけに自身を奮い立たせたようす。

メンバーの中では唯一の経験者となるドラムの森永は「(MONGOL800の)サトシさんからスティックを直々にお渡しいただいて、「もう後は託しましたから」という言葉とともにいただいたので、それを使って練習していたんですけど1か月くらいで折れちゃって。一番難しいのがテンポの管理をドラムがしなければならないので、どこに行くにもずっとメトロノームの音を聴いて克服しました。地獄でしたけどね(笑)」と常にテンポを体に刻んでいたことを告白した。

ギターを担当した山田は「(MONGOL800の)タカシさんに「まぁ、モンパチの曲は簡単だからね!」って言われたんですけど、全然簡単じゃないと思いながらやっていて。この作品のためにみんなと一緒にというのがあったので、私はギターも歌も楽しく続けられていたなと思って。(同じギター担当の)眞栄田さんがどんどん練習して上達なさるので、そこに負けないようにと思いながらやらせていただきました」とライバル心で克服。

一方、兄役である眞栄田も「慎司という役は、バンドの中でも大輝(鈴木)と争うくらい上手い存在だったので、誰よりも上手くなくてはと思って練習したんですけど、練習に行く度に杏ちゃん(山田)がめちゃくちゃヤバイんで。そこに負けないように練習しました」と兄妹で張りあっていたことが明らかになった。

また、ベース担当の鈴木は苦手意識があったことを述べつつ「最初は苦労しました。合同練習でみんなの演奏を見て、みんなと合せることによって成長できたなと思いました」と振り返り、劇中で彼らを応援するリサ役のトミコ・クレアは「みんなはすごいと思います。私もハッピーになりました。ファンです!みんな大好きですよ!」とキャスト陣を讃えた。

劇中の音楽アレンジと楽器指導をした宮内陽輔(ヨ―スケ@home)からサプライズで手紙が届き、MCの代読に眞栄田と山田は涙を見せながら聞き入っていたが、感想を求められた佐野は「やばいっすね。お父さんとは違うんですけれど、すごい大きな存在で。ヨ―スケさんがいるからこそ頑張ろうと思えたし、ぶつかったこともあったし……」と言葉に詰まり泣き崩れた。隣にいた森永が「本当にこのメンバーにとって大きい存在だった。講師の方々がいなければこういうバンドにならなかった」とすかさずフォローに入った。

最後の挨拶では佐野が「僕らの想い、沖縄のみなさんやスタッフさんの想いがたくさん詰まった映画です。ぜひ多くの方に愛される映画になって欲しいなと思います。ぜひ何度も観に来てほしいと思います」と笑顔を見せた。

さらには橋本監督が「歌詞の中にも『やさしい歌は世界を変える』という一節があります。音楽が世界を変えてくれる力があると信じてこの映画を作りました。映画にもそういった力があるんじゃないかなと信じて、みんなで魂を込めて映画を作りました。僕たちが込めた祈りや思いが届いてくれたら嬉しいなと思っております」と力強く締めくくった。

取材・撮影 南野こずえ


『小さな恋のうた』
配給:東映 (C)小さな恋のうた製作委員会
大ヒット上映中

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