堺雅人はクレソン系男子?!菅野美穂ら9名が登壇した『大奥 』初日舞台挨拶
『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』初日舞台挨拶が行われ、堺雅人・菅野美穂・尾野真千子・柄本佑・要潤・椿鬼奴・宮藤官九郎・西田敏行・金子文紀監督が登壇した。(2012年12月22日 丸の内ピカデリー)
【堺雅人】
男女逆転、という変わった設定ですし、時代劇という、時空を超えた世界ではありますが、観終わった後に、直接心に届くような、そういうストレートな、本格的な時代劇が出来たと思います。豪華絢爛でお正月映画にもピッタリですし、純愛映画ですのでこれから年末の素敵な夜に、大事な人と一緒にご覧になっていただいても良いかと思います。
菅野さんは、お会いする前は作品ごとに顔を変えられる方で、どこから攻めていいのかわからない、懐の深い女優さんだと思っていたのですが、実際に共演してみて、それ以上に懐が深いというか…。それは最後に全部、菅野さんの役作りだったということが判るんですけれども、得体のしれない人というか、一言では言い表せない色んな面を持った女優さんだなと思いました。
【菅野美穂】
すごいメンバーとお芝居をさせていただけました。堺さんとは初共演で、お会いする前は穏やかでニコニコしている、「草食系男子」のような印象だったのですけれども、共演してみるとマイペースで・・・植物系(男子)だな、と。
西田:クレソン? 堺:クレソン系。新しいジャンルをいただきました(会場笑)
【尾野真千子】
私は菅野さんと初めて共演させていただきました。菅野さんのお顔をずっと見る芝居が多かったんですけれども、顔がコロコロ変わりまして。美しくて、ぽーっと、見とれてしまいました。
【要潤】
菅野さんは、僕の中では一番共演してみたい女優さんだったので、今回初めて共演できて、光栄でした。菅野さんに甘えるシーンが多かったんですけれども、すごい大きな器で包み込んでくれるので、演じていて本当に気持ちよかったです。西田さんも最高でした。
【宮藤官九郎】
堺さんは、もっと穏やかな方だと思っていたのですが、雑談の時のテンションが高いことにビックリしました。雑談って、そんなにテンション高く話さないじゃないですか。テンションっていうか、声が高いんですよね。(笑)
【西田敏行】
ご来場いただきましてありがとうございました。しかも今日は“有料”ですからね。お金を払って、観に来てくださった。これを、我々映画興行の世界では“神様”とお呼びしてるんです。菅野さんは別の作品を色々拝見していろんな意味で感銘を受けていました。一役一役で顔が違うんですよね、役によってはコメディエンヌにもなれるし、アクトレスとしての動きもできるし…幅が広いというか、アンテナの張り方がすごいなと。勉強させていただきました。
堺さんとの共演は、二人で対峙するシーンだったんですけれども「ああ、こいつはジュード・ロウだな」と思いました。その時僕もちょっと自分のことを「(ロバート・)デ・ニーロみたいだな」と思いました。
【椿鬼奴】
私が出ていたことを、覚えていらっしゃる方はいますでしょうか(笑)。恥ずかしかったのですが、“女優”としての正念場だと思って挑みました。以前共有させていただいた女優さんが、オアシスとか、黒沢かずことかだったので、今回初めてステキな方と…ステキだろうと思っていたのですが、撮影の最初と途中と最後と、どんどんステキが増えていって。
来年の抱負は、今年は女優として活動させていただきましたので、来年も…高いところから飛び降りるとかよりは、女優としての仕事を増やしていきたいなと。アンジェリーナ・ジョリーのようにスタントとかもやってみたいのですが、まずは股関節痛を治さなけばならないので、水泳に通って、クロールの息継ぎを覚えるところから始めたいと思います。
取材・スチール撮影:南野こずえ、佐藤久美
『大奥 ~永遠~ [右衛門佐・綱吉篇]』
キャスト:堺雅人、菅野美穂、尾野真千子、柄本佑、田中聖、 要潤、桐山漣、竜星涼、満島真之介、郭智博、永江祐貴、三浦貴大、市毛良枝、榎木孝明、由紀さおり、堺正章、宮藤官九郎、西田敏行 監督:金子文紀
(C)2012男女逆転『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会
2012年12月22日(土)全国ロードショー