元傭兵が実体験を語る!『ソルジャーズ・アイランド』



現在公開中のクリスチャン・スレイター主演作『ソルジャーズ・アイランド』。
世界各地の戦闘を経験してきた元傭兵・高部正樹さんによるトークショーが行われた。

1000円で観賞できる『迷彩服で傭兵なりきり割引』を実施しているため、迷彩のTシャツを着用して来場しているお客さんの姿も。 普段、なかなか聞く機会がないリアルな経験談に、場内のお客さんも興味津々な様子だった。(2012年9月15日・シアターN渋谷)

本作は富豪が自慢のネタに“安心安全な戦争体験”をするという設定ですが?
突拍子もない印象を受けたんですけど、映画を実践に基づいてやってしまうと面白くなくなってしまうのでこのくらいの方が娯楽作品として面白いと思いました。

一般の人を指導したり、擁護の経験はありますか?
素人を戦場に連れて行こうという発想はないですし、もし依頼があったとしても断ります。本作の中で「絶対に守る」とありますが、「絶対に」は絶対言えないですね。5人いたら3人くらいやられちゃうと言いますね。

色んなところに行かれていますが、本当に危険な経験は?
アフガニスタンでヘリコプターに見つかって、僕のちょっと離れたところにロケットが着弾したので、破片を何発か受けた事があります。他にも、銃撃戦がはじまった時、右に行った兵は顔を打ち抜かれて死んで、左に行った僕はかすり傷で助かるなど、常に2分の1の確立との隣合わせでした。そういった経験はいくらでも語れるくらいあります。

元傭兵・高部正樹プロフィール
1964年生まれ。航空学生として航空自衛隊に入隊、パイロット訓練中の怪我により除隊。88年よりアフガニスタン、ミャンマー、ボスニア・ヘルチェコビナ等、世界各地の戦闘に参加。ジャーナリストとしても、タイ、ミャンマー情勢に精通、紛争地域の取材活動やコーディネーターとして幅広い国際人脈を持つ。

【ストーリー】
元米軍特殊部隊で、現在は“傭兵”となったクレイグ (クリスチャン・スレイター)。
黒海に浮かぶ小さな島に眠るレアメタルを狙い、様々な組織から武力攻撃を受ける島民に雇われ、クレイグはある作戦に関わることに…
その作戦とは、戦いにかかる多額の費用を捻出すべく、世界中のVIPたちに“安心安全な戦争体験”をさせるというもの。クレイグに課せられたのは、彼らの安全を守り、指導するというものだった。自慢のネタにと、超高額な参加費を支払った富豪たちのノリに不安を覚えるクレイグ。キャンプも終盤、島に武器を運ぶ実地体験の最中、リアルな攻撃に巻き込まれてしまうクレイグと富豪たち。遊び感覚だった富豪たちも、仲間や島民が殺される様を目の当たりにし、“悪との戦い”に目覚めていく…
悪に立ち向かう富豪たちとクレイグ。果たして豊かな島を島民たちの元に取り返すことができるのか?!

『ソルジャーズ・アイランド』
キャスト:クリスチャン・スレイター、ショーン・ビーン、ジェームズ・クロムウェルヴィング・レイムス、ドミニク・モナハン他 監督:マキシム・コロスティシェフキー
2012年9月8日(土)シアターN渋谷他にてロードショー!
(C)2011 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.
公式サイト http://gacchi.jp/movies/soldiers-i/

取材・スチール撮影:南野こずえ 取材:坂本隼人

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