【潜入レポ】アットホームな映画祭『第1回町田CON-CANショートフィルム・フェスティバル』



『第1回町田CON-CANショートフィルム・フェスティバル』が、2012年2月11日~12日に開催された。

当サイトでは、初日に行われたレセプションパーティーに潜入取材!!!

パンダの被り物で登場した、お茶目な瀬戸桃子監督とタンペレ国際短編映画祭ディレクターのユッカ=ペッカ・ラクソさん。 瀬戸監督の『PLANET Z』は、世界で100を超える映画祭で上映されており、今回が日本での初上映となった。

ゲスト・スタッフ・観客の方々が交流できるレセプションのアットホームな雰囲気は、本映画祭の姿そのものであった。 スポーツ祭東京2013のマスコットキャラクター『ゆりーと』くんも登場し、会場を沸かせた。

瀬戸桃子さん / 映像作家
『PLANET Z』の日本での上映予定はありますか?
生活のベースがフランスなので、日本での上映は無いと思います。今後はフランスやオランダなどの映画祭に出品する予定です。今回、女性クリエーター特集があるので声を掛けていただきました。フランスでは、ドキュメンタリー映画監督をやっていますが実験映画もやっているので、今後はもっと実験映画に力を入れていきたいと思っています。

海外での映画制作のメリットは?
元々は日本に住んでいましたが、その時からフランス学校に通っていました。それからフランスの美大に進学したので、第2の祖国だと思っています。フランスは映画に対して支援が多いという点もメリットがあり、アートをやっている人間には住みやすい国です。『PLANET Z』も支援金をいただいて制作しました。
日本だとまだアートが受け入れられていないと思いますが、ヨーロッパでは映画祭も300人の席がすぐに埋まってしまうほどなので、日本でインディペンデントがなかなか受け入れられないよりは、自分の居ていい場所で好きなことをやろうと思っています。


ユッカ=ペッカ・ラクソさん / タンペレ国際短編映画祭ディレクター
『第1回町田CON-CANショートフィルム・フェスティバル』の印象は?
良い映画祭というのは、良い映画を流すのはもちろん、観た人たちと話す場があり、皆でアイディアなど意見を交わすことができる映画祭のことだと思います。この映画祭はそれが出来ているから、とても良い映画祭だと思います。

フィンランドの映画事情は?
フィンランドは世界から見ると小さい国ですが、映画ビジネスをすることはなかなか大変です。なので、国から映画作りの補助金が出る制度があり、その補助金があってこそ成り立っています。

浅井竜介さん / 『第1回町田CON-CANショートフィルム・フェスティバル』実行委員長
映画祭の今後の目標は?
まずは継続していくことです。今後の展望としては、コンペ部門を作りたいと思っています。 町田は昔、武蔵野平野から最初の丘陵を越えて通る場所でして、鎌倉や京都に行く人は町田を通っていました。文化的に意味のある場所であり、文化の交差点となる場所だと思います。どこかで作られた映画が、この映画祭を通過して世界へ行くなど、そういうきっかけとなる映画祭にしたいです。今回はまだ0回目だと思っていますので、これを礎として毎年開催していきたいと思います。

『第1回町田CON-CANショートフィルム・フェスティバル』
日程:2012年2月11日(土)、12日(日)
会場:[メイン会場]町田市民フォーラム
[サテライト会場]町田市民文化交流センター、町田市立中央図書館
公式サイト:http://www.mediasoken.jp/machida-concan/

取材・編集:佐藤久美 取材:坂本隼人
取材・スチール撮影:南野こずえ

 

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