大山真絵子、近未来の話なのにアナログ『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ』舞台挨拶


『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ』の舞台挨拶が行われ、吉見茉莉奈、大山真絵子、澤谷一輝、合田純奈、下向拓生監督が登壇した。(2025年1月11日 池袋HUMAXシネマズ)

国内外の映画祭で多数の受賞をし、AI裁判が題材の『センターライン』の続編となる『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』。前作のサイエンス/エモーションを受け継ぎながらも、全く新しい検事ドラマエンターテイメントへと進化した三部作で構成。また、主演の吉見茉莉奈が同役で続投し、今回はスマート検察官バッジのAI ”テン”を相棒に、人間とAIがタッグを組んで事件に挑む。メガホンを握った下向監督は現役のAIエンジニアであることでも話題。

個人の趣味嗜好を学習した分身AI<デジタルツイン>が普及した平成39年。AIを被告人として起訴可能とする法律が施行され、知能機械犯罪公訴部に配属された新任検事の米子天々音(吉見茉莉奈)は、喋る検察官バッジ“テン”が相棒となる。さらにはちょっとドジな庶務の阿倍野(大山真絵子)とともにAI犯罪事件の捜査をするというストーリー。

全三部作の一部目となる『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ』だが、下向監督は制作について「前作『センターライン』の最後に“To be continued”と表示していて。続編を作るとは決めてなかったんですけど、もし続編を観たかったら応援してねというメッセージも込めて入れました。いつ公開されるんですか?という声があり、これは作らねばと。6年かけてお届けすることができました」と経緯を語った。

前作から続投で主人公を演じた吉見は「『センターライン』を撮影した時はほとんど映画の経験がなかったんです。未熟な部分も多く、反省点もすごくあったので、リベンジを自分の裏テーマとして掲げていました。演じた米子も成長してるはずだし、自分も成長しているはずなので、こういう風にしたいなっていうことを胸に秘めて演じました」と役柄への思いをコメント。

ちょっとドジな庶務の阿倍野を演じた大山は「下向さんや吉見さんには『センターライン』が映画祭で上映してる時に出会って。“To be continued”じゃん!またやるなら出してください!」と直談判していたそうで、その甲斐あって「可愛らしい阿倍野さん役をやらせていただけることになると思わず」と、出演のきっかけを明かした。

澤谷は出演について「アプリ開発者役だけっていう話だったんですけど、撮影が終わってから監督から連絡があって、テンちゃんの声をやってくれないか」と追加のオファーだったそう。さらにはオペラやミュージカルをメインに活動しているため「初めての映像作品だったので、何で僕だったんだろうなって今でも不思議ですね」と心境を明かし、澤谷の声の出演ついて「声が特徴的ですごく素敵だなと思った」と下向監督は話し、吉見は映像が出来上がってからテンの声が澤谷だということを知ったことを明かした。

合田は、「前作の『センターライン』と私のデビュー作の『カメラを止めるな!』の公開とちょっと似た時期で。その時は拝見できなかったけど、オファー後に拝見してこの世界に入るんだとワクワクした」とオファーを思い返し、ネックとなる執務室のシーンについて大山は「地下の空間で。その中に人がギュッといて、ダンボールに囲まれてて」と話すと、吉見が「ダンボールの配置を変えることで、シーン(部)を変えていた」と工夫で雰囲気を変えていたそうだが、「AIで近未来の話なのに、アナログなことがいっぱいあった」と大山は振り返った。

最後の挨拶で下向監督は「なぜ三部作かというと、前回の『センターライン』の時に何度も観てくださる方が多くて。嬉しい反面、新しい物語をどんどん届けたいなっていう思いがあって。なので三部作という形にさせてもらいました」との理由を明かした。

取材・撮影 南野こずえ

『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ』
2025年1月10日(金)よりロードショー
『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 02 名前のない詩』
2025年1月24日(金)よりロードショー
『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 03 faith 』
2025年2月7日(金)よりロードショー

配給:サンタバーバラ・ピクチャーズ
©2025 INTERFACE

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