三浦翔平、役はしんどかった『親のお金は誰のもの 法定相続人』完成披露舞台挨拶
映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』の完成披露舞台挨拶が行われ、W主演の比嘉愛未、三浦翔平をはじめ、主題歌を担当したビッケブランカ、田中光敏監督が登壇した。(2023年9月7日シネマート新宿)
少子高齢化社会と言われる今だからこそ、向き合うべき制度である「成年後見制度」の問題。本作は時価6億円の値打ちがある伝説の真珠をめぐる、ある家族の大騒動を軸に描いたオリジナル作品である。
主演を務めるのは比嘉愛未と三浦翔平。比嘉は三重県伊勢志摩で真珠の養殖業を営む両親を持つ三姉妹の三女・大亀遥海を、三浦翔平は認知症の疑いがある遥海の父親の成年後見人として大亀家に関わる弁護士・城島龍之介を演じている。他キャストには三人姉妹の父親・大亀仙太郎に三浦友和、母親の満代を石野真子、大亀家の長女・珠子を松岡依都美、次女・浜子を山崎静代、弁護士の井坂を小出伸也、遥海の幼馴染・雄太を浅利陽介、ブローカーの金増を田中要次といった個性豊かな俳優陣が脇を固め、物語に深みを与えている。メガホンを取るのは『利休にたずねよ』『海難1890』『天外者』などで知られる田中光敏監督。作品でタッグを組んだ脚本家の小松江里子と共に“学びあり”“笑いあり”“涙あり”のハートフル・エンターティメント映画を完成させた。
MC:比嘉さん、三浦さん、今のお気持ちはいかがでしょうか?
比嘉:いやあ、やっぱり映画ってすごいって思うのが、去年の4月に1カ月間かけて撮っていたんですね、伊勢志摩で。1年後にこうやってやっと、まずは皆様にお届けできることが感無量ですね。ありがたいなあって思っております。
三浦:本日皆様にお届けできるということで、まだ本公開の10月6日まで気が抜けないですけど、もっとたくさんの方に見てもらえるようにぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。
MC:キャストのお2人が演じた役どころを教えていただけますか?
比嘉:私が演じた遥海は親子関係に確執があり、離れて自立して暮らしていた女性なんですけども、あることがきっかけでまた地元に戻り、そこで自分の家族関係だったり自分自身に向き合うことで彼女の人生が大きく動き出す、という役どころですね。なんといっても心の中に葛藤を抱えた役どころだったので、私自身も演じていてすごく苦しかった部分もあります。自分と実は似ている部分もあり…確執とまではいいませんが、私自身も記憶がある感情を掘り返しながら向き合っていたので。そこは嘘ではなかったのでそれが少しでもこの作品に表れていたらいいなと思っています。
三浦:龍之介は一見嫌な奴だなあって思うと思うんですけど、見終わった後に龍之介はこういう人間だったんだな、って分かっていただけると嬉しいなあって思いで演じました。見終わった後にいろんな人生があるんだなってか思っていただけると幸いでございます。人それぞれいろんな葛藤だったり過去だったりトラウマだったりを抱えて生きていると思うんですけど、その中の一つを抱えて生きている人間なので。自分自身もそれに気づいていない、気づいているんだけど気づきたくないという葛藤の中、龍之介を演じていて。結構龍之介を生きている間はしんどかったです。
MC:お2人ともそうなんですね
比嘉:一緒ですよね!
三浦:龍之介の役を全力で楽しめたかっていうとそうではなくて、もう苦しくて
比嘉:分かるー!
監督は比嘉が役作りに悩み、夜中に鏡に向かって特訓をしていたエピソードを披露。「2人は現場を引っ張ってくれた。苦しんでいる中でも演じてくれてすごく良い形でカメラに入ってくれているので、僕としてはこの2人に主演をやっていただいて良かった」と2人の頑張りを労っていた。
取材 福井原さとみ
『親のお金は誰のもの 法定相続人』
(C)2022『法定相続人』製作委員会
10月6日(金)シネマート新宿、イオンシネマほか全国公開