佐々木蔵之介、人生最大の決断は俳優を選んだこと『空母いぶき』完成披露試写会



『空母いぶき』完成披露試写会が行われ、主演を務める西島秀俊と佐々木蔵之介をはじめ、本田翼、小倉久寛、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、片桐仁、和田正人、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、藤竜也、佐藤浩市、かわぐちかいじ(原作)福井晴敏(企画)若松節朗(監督)が舞台挨拶に登壇した。(4月22日 東京国際フォーラム)

国籍不明の軍事勢力から突如、攻撃を受けた日本。国民の命と平和が脅かされたとき、日本はかつて経験したことの無い24時間を迎える-。初の防衛出動を命じられた最前線の自衛官たち、総理大臣を中心とする政治家や官僚、そしてジャーナリストや一般市民は、それぞれ日本人として何を考え、何を選択するのか。その一つ一つの行動がこの国の未来をつくるー。

MC まずは、『空母いぶき』へのメッセージをいただきたいと思います。
西島 かわぐちかいじ先生の原作がついに初実写化ということで、この凄いキャスト、素晴らしいスタッフが結集しました。ついに日本映画もここまで来たかというリアルな戦闘シーン、それから深い人間ドラマ。必ず皆さんが感動する作品に仕上がっています。
佐々木 この『空母いぶき』が映画化すると言うことを聞いて、怯みました。オファーを受けて怖いなと思ったんです。覚悟を持って作りました。
本田 私はこの作品を観て、自分の当たり前の生活、当たり前の日常はこの方々たちが守ってくれているんだなと改めて思いました。

MC 『空母いぶき』では日本の危機的状況に立ち向かうために、様々な決断を迫られます。人生でした最大の決断は何でしょうか?
西島 決断というのとは少しずれるかもしれないですけど、僕個人としては家庭を持って子供が生まれたっていうことが大きな出来事で。次の世代に何を残せるかってことをより一層感じるようになりました。
佐々木 細々とした決断を色々してますね…風呂を先にするか、先にビールを飲むか。いつも悩み所どころではあるんですが(笑)真面目に話をすると、俳優という職業を選んだことですね。実家が京都の酒屋なんで、それを諦めてもらって俳優に、というのは人生の最大の決断かなと思います。
高島 僕はシルビアと結婚を決めた、それは人生最大の決断でしたね。

 僕は57年前に高島さんのお母さんの寿美花代さんの、宝塚の「さよなら公演」を観に来ていたんですよ。待ち合わせた女の子が10分遅れて。そうしたらスカウトマンが「君、俳優にならないか?」って。ちょっと迷いましたけどね。高島さんのお母さんのおかげで俳優になる決断をしました。
玉木 僕は上京して21年過つんですけど、16年前にバイトを辞めるとき、この仕事一本で食べていかなくてはいけないという覚悟と決断と。自分に言い聞かせる感じでしたけど。それが決断でしたね。

イベントの終盤、MCより締めの挨拶を求められた西島は、この映画を観た映画関係者から「泣けて仕方がなかった」と言われたことを明かし、「この映画に関わった全員が、平和のために戦っていた。そこに誰もブレることが無かったのが泣けるところなのではないかと思っています」と語り、締めくくった。

会場にいるファンを大いに歓喜させた『空母いぶき』完成披露試写会は、熱狂の渦の中で幕を閉じた。

取材 福井原さとみ

『空母いぶき』
5月24日(金)全国ロードショー

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