NOW ON AIR!『きみの声をとどけたい』試写会
少女たちの想いが生んだ“コトダマ”は、夏の終わりの湘南に“キセキ”を起こす――。
『きみの声をとどけたい』試写会(CNCI×ファミリー劇場主催)に、3,000人もの応募があった「キミコエ・オーディション」を勝ち抜いた6人の新人声優ユニット「NOW ON AIR」(写真左より、田中有紀、神戸光歩、片平美那、岩淵桃音、鈴木陽斗実、飯野美紗子)が舞台挨拶に登壇した。(2017年8月8日 TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ)
『きみの声をとどけたい』ストーリー:
将来に悩む高校2年生・行合なぎさ(片平美那)、幼馴染のお嬢様・浜須賀夕(飯野美紗子)に反発するラクロス部のキャプテン候補・龍ノ口かえで(田中有紀)、引っ込み思案なようで芯の強い土橋雫(岩淵桃音)、押し掛けリスナー・中原あやめ(神戸光歩)、作曲が得意な音楽学院生・琵琶小路乙葉(鈴木陽斗実)……彼女らは、ひょんなことから、矢沢紫音(三森すずこ)の願いを叶えるため、奔走することとなる。
不幸な出来事により活動中止を余儀なくされたミニFMステーション「ラジオアクアマリン」が復活した湘南で、少女たちは“コトダマ”を見る――。
MC まずは、一言ずつご挨拶をお願いします。
田中有紀 こうやって映画を観終わった後すぐにお話をさせていただける機会があって、とても嬉しいです。
神戸光歩 今日は映画観終わりたてホヤホヤの皆様と、感動を共有できることを楽しみにしていました。
片平美那 ドキドキしてますが、名古屋に来るのは初めてなので、楽しみたいと思います。
岩淵桃音 映画ご鑑賞直後の皆さんと、余韻や興奮を一緒に共有していければと思います。
鈴木陽斗実 観ていただけて、本当に嬉しいです。本日は宜しくお願いいたします。
飯野美紗子 皆さんが、また8月25日以降に観に来たいと思えるようなお話をさせていただければと思います。
名古屋に来るのが初めてというメンバーが半数を占める中、訪れたことのあるメンバーは名古屋の印象を聞かれると、「ひつまぶしを食べました!」「今日、天むすを食べました」「小倉トースト!」と、食べ物ネタで会場を沸かせた。
MC 作品を観て、会場は拍手喝采でした。
飯野 温かい微笑で、私たちを見守ってくださる方がとても多くて、ご家族で来られている方もいらっしゃいますが、そういう大切な方と一緒に観ていただきたい映画ですので、何か心に残ったのであれば嬉しく思います。
鈴木 初めての名古屋で、こんな沢山の方に観ていただいて、温かい拍手をいただけて、本当に嬉しいです。青春のキラキラが凄く詰まった作品なので、爽やかさをずっと味わっていただけたらと思います。
MC 『きみの声をとどけたい』を初めて観た時の感想は、如何でしたか?
田中 自分が出演した作品を観るのは6人全員が初めてだったのですが、どのような気持ちで観れば良いのか、どういう視点で観られるのかが分からなくて、ドキドキしながら映画を観ました。音とか映像とか付いて完成したものを初めて観た時は、本当に「うわぁ!」と感動しまして……台本を読んで、全部内容を知っていたはずなんですが、それ以上の感動がありました。私は最後のシーンが一番好きなのですが、そこではボロボロと泣いてしまいました。
MC 一番好きなシーンと、お薦めのシーンは?
片平 私が一番好きなシーンは、カエルさんとお話をするところです。あのカエルさんがいないと、この物語は始まらないと思うので、凄くキーだと思っています。お薦めのシーンは、なぎさちゃんが泣くシーンですね。色んな想いがあって、色んな種類の泣き方で泣いてるので、何度も観て想いを感じてほしいです。
田中 私が見所だと思うのは、かえでが初めて夕に“デレる”ところです。なぎさとかえでがラジオアクアマリンで、夕に自分の想いをラジオを通して伝えるシーンがあるのですが……それまでかえでは夕に対してキツく当たってるシーンがあって、「もしかしたらかえでは本当に夕のこと嫌いなのかな?」って思われてたと思うのですが、そうじゃなくて。かえではかえでなりの葛藤、夕に対してのライバル心もあるっていうのが、そのシーンで分かるので、何回観ても良いところなんじゃないかと思います。
神戸 お薦めのシーンは、やっぱり自分の演じた中原あやめちゃんの登場シーンです。あやめちゃんは、あまり現実世界にはいないような、お話の中に登場しそうなコミカルな雰囲気がある子で……雰囲気に合った効果音が付いてるのが、私は凄く気に入っています。眼鏡を上げる時とか、指を指す時に出る面白い効果音がお薦めです。効果音といえば、映画では江ノ電(江ノ島電鉄)の音を実際に録った音を「日ノ電」として使われていたり、なぎさちゃんが撞く鐘の音も実際にモデルになったお寺の鐘の音を音響効果さんが録ってきて使っていたり……凄く臨場感あふれるサウンドエフェクトも、私のお薦めポイントです。
岩淵 雫がパティシエになりたい夢を打ち明けて、フランスに留学しようと思っているということを、なぎさやかえでにお話しするシーンが、凄く印象的ですね。普段は優しくて、ニコニコしてて、穏やかなフワフワした女の子って印象なのですが、そのシーンでは雫の中の芯の強さがしっかりと見える場面だと感じたので……私も「雫って、カッコいいな」って尊敬しましたし、「こんな女の人になりたいな」と思いました。
鈴木 エンドロールで気付いた方もいらっしゃるかも知れないんですけど、実は演奏協力をさせていただきました。乙葉ちゃんがなぎさに歌を教えているシーンがあるのですが、「雨の音……風の音」と色々な音を即興で演奏してるシーンだけ、私が実際にピアノでレコーディングさせていただいたので、そこも注目していただけると嬉しいです。
飯野 私は、夕となぎさが夕暮れの海辺で、涙ながらにお話するシーンが一番大好きです。夕は紫音を加えた6人と一緒に行動するシーンがあまり無くて、最後だけなのですが……その前に、退部届けを思い出してグッとなる夕の顔だとか、アクアマリンのことをどうしようって自分の部屋から外を見てる夕だとか、私は喋ってはいないんですけど一瞬チラッチラッと写る夕の表情に、「これから何か起こるんじゃないか?」という物語の変わり目が散りばめられているので、夕の登場シーンを観ていただければと思います。
MC 物語の終盤にある歌のシーンの感想を聞かせていただけますか?
神戸 あのシーンは物語の中で一番盛り上がるクライマックスで、感動するシーンだと思います。観てくださる方々と登場人物たちの想いが一つになる、気持ちがリンクするからこそ泣けるのかなって思います。
岩淵 私もあのシーンがお気に入りです。人との繋がりが目に見える、凄く素敵なシーンだと思います。雫なんかは最初歌うって話が出た時に「歌はちょっと……」って言ってたんですけど、あれだけ自由にのびのび歌えていたのは、皆のおかげだと思っています。本当に温かいシーンだと思いますね。
「NOW ON AIR」は話題に出た劇中歌『Wishes Come True』の生歌を披露し、素晴らしい楽曲、素敵な歌詞、見事なハーモニーを改めて聴いた観衆はクライマックスの感動を新たにした。
MC 最後に、一言ずつメッセージをお願いします。
片平 今日はお越しくださり、観ていただきありがとうございます。初めての名古屋に来られて、試写で色々な地域を回ることが出来て、本当に嬉しいです。この後も何度も足を運んでいただけたら嬉しいです。公開からも宜しくお願いします。
田中 私たちの中でしか知らなかった作品が、お客様に観ていただくことで感動を共有できて、本当に嬉しく思います。公開してからも頑張っていきますので、是非2度3度観ていただければと思います。本日はありがとうございました。
神戸 今日ここで観たこと、私たちがお薦めしたポイント、公開後も何度も足を運んで確かめてくださると嬉しいです。名古屋に来られて、本当に嬉しく思います。皆さん、『きみの声をとどけたい』宣伝部長 名古屋支部として、これから公開まで周りの方に宣伝していただけたらと思います。どうぞ宜しくお願いいます。
岩淵 映画をご鑑賞いただいた皆様の心の中に何か残っていれば、とても嬉しいです。今日皆がお話した通り、見所は沢山あるので、よかったら2度3度と観ていただけたら嬉しいです。本日は、誠にありがとうございました。
鈴木 挿入歌も、エンディング主題歌も、本当に良い曲ばかりなので、是非公開後も劇場でもう一度聴いていただけたらなと思います。本日は私たちの声を聴いてくださり、ありがとうございました。
飯野 本日は、誠にありがとうございました。私たちがまだまだ伝えきれてない見所も沢山ありますので、何度も何度も観ていただけるような作品になれたら嬉しいです。是非8月25日からの公開後も宜しくお願いいたします。
作中クライマックスを迎える夏の終わりは、映画『きみの声をとどけたい』の公開時期でもある。
8月25日を待ちきれない「キミコエスト」たちは、8月2日に発売したばかりの「NOW ON AIR」2ndシングル『キボウノカケラ』を聴きながら指折り数えるのも良いだろう。『キボウノカケラ』は、『きみの声をとどけたい』のエンディング主題歌である。
「NOW ON AIR」の、『きみの声をとどけたい』の夏は、始まったばかりだ――。
取材:高橋アツシ