『父の秘密』
第65回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞!
愛する娘が消え、残された父が選んだ結末とは―?
メキシコの新星、マイケル・フランコ監督の長編2作目ながら、本作で第65回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞するなど、その観察眼と緻密な画面設計がすでに高い評価を受けている。
母親を失った父娘がお互いを気づかうあまりすれ違っていく様を丁寧に切り取った心理ドラマであり、小さなひび割れがやがて大きな裂け目となって、いつの間にか日常から逸脱してしまう父娘の姿を静かに描き出しながら、“愛しているからこそ言い出せない秘密”を抱えた2人の普遍的な愛情が胸に迫る――。
【ストーリー】
妻・ルシアを失くした喪失感から抜け出せないロベルトと娘のアレハンドラは、新しい土地でやり直そうと、メキシコシティへ引っ越す。だが、それだけで悲しみが癒えるはずもなく、彼らは心の傷に向き合わないまま他愛ない言葉を交すだけの関係になっていく。アレハンドラは新しい学校で友だちもでき、楽しく過ごし始めるが、酔った勢いで関係を持った男子生徒に行為を盗撮されたのをきっかけに、いじめの標的になってしまう。しかし、喪失感で仕事もままならない父親に、いじめられていることを告げることができず、苦痛な日々をやり過ごすしかなかった。そして、ある日、彼女は突然姿を消した―。
『父の秘密』 [R15+]
キャスト:テッサ・イア、ヘルナン・メンドーサ 監督・脚本:マイケル・フランコ
英題:After Lucia 提供・配給:彩プロ 宣伝:テレザ Después de Lucía © 2012
公式サイトhttp://lucia.ayapro.ne.jp
11月2日ユーロスペースほか、全国順次公開!