Coccoと塚本晋也が作った衝撃の映像『KOTOKO』
功労賞受賞後初登壇の塚本晋也監督舞台挨拶。
Coccoと塚本晋也が作った衝撃の映像体験に観客の惜しみない拍手!
Cocco初主演・塚本晋也監督最新作『KOTOKO』の特別先行上映会行われ、塚本晋也が登壇した。(2012年3月27日テアトル新宿)塚本は3月16日 イタリア レッジョ・エミリア アジア映画祭で功労賞を受賞して以来初の登壇となった。
この日は『Cocco 歌のお散歩。」』も特別上映された。以前からCoccoの大ファンで、Coccoの世界を描くことを熱望していた塚本が、『ヴィタール』での楽曲提供を経て、初めてCoccoを撮った短編。Coccoとゆかりのある映像作家たちによるコラボ企画「Inspired movies」の一編で、『KOTOKO』に先立つ作品。
ー Coccoと『KOTOKO』を作るまで、そして歌と音楽のこと。
『KOTOKO』の脚本を作る時には、Coccoさんにインタビューをしたり言葉をもらったりしてその世界に近づこうと思いました。Coccoさんには脚本に違和感がないか、意見をもらいながら進めていったので、現場が始まった時は、Coccoさんは完全に琴子を自分の中で作り上げていました。映画の中で何曲か歌っていただいてますが、僕はCoccoさんの歌の大ファンなので、映画のために曲を作ってもらったのは本当にありがたかったんです。歌を切りたくなかったので1カットで撮っています。Coccoさんのつぶやきや息づかいを映画のなかになるべく活かしたかったのです。
ー 映画に込めたメッセージとは?
僕のなかにはだんだんと戦争状態が近づいてきているという恐怖があって、子供の世代が戦争に行くような事態になってしまうのが一番怖いんですね。Coccoさんの世界を見ていくうちに、自分の中に浮かび上がってきた「戦争」という大きなテーマ、ここ最近の一番大事なテーマですが、このふたつが合わさったときに『これは今やらなくちゃいけない』と思いました。大事な人を守るのがとても難しくなっていくと感じている人にぜひ見てもらいたいと思います。
【ストーリー】
琴子の歌が、祈りが、世界を震わす。生きろ、生きろ、生きろ。
琴子は世界がふたつに見える。ひとつに見えるのは歌っているときだけだ。琴子には幼い息子大二郎がいる。彼を守りたい。しかし予測できない恐怖に満ちた毎日に、琴子の心は安らぐ瞬間がない。そんなある日、田中と名乗る見知らぬ男が琴子に声を掛けてくる。琴子の歌と歌う姿に魅了されたという田中と一緒に暮しはじめ、世界はひとつになると思えたが・・・。愛する息子を守ろうとするあまり、現実と虚構のバランスを崩していく女性の慟哭と再生。
『KOTOKO』
製作:塚本晋也 企画:Cocco 塚本晋也
キャスト:Cocco 塚本晋也
配給:マコトヤ 公式HP:http://www.kotoko-movie.com
2012年4月7日(土)よりロードショー! テアトル新宿、シネ・リーブル梅田、名古屋シネマスコーレ他
c2011 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER