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映画監督・木場明義(こば あきよし)を、知っているだろうか?
……などと書いては、多くの映画ファンに鼻で笑われてしまうだろう。
1973年9月1日生れ。大学卒業後映像を学び、現在は映画制作団体【イナズマ社】主宰。
したまちコメディ映画祭in台東、福岡インディペンデント映画祭、伊賀の國忍者映画祭、日本芸術センター映像グランプリ、高砂しあわせ映画祭、横濱HAPPY MUS!C映画祭、古湯ムービーアワード、東京月イチ映画祭、長岡インディーズムービーコンペティション、しがショートムービーフェス、etc.
……書ききれない程の映画祭で上映歴・受賞歴を持ち、監督・脚本・撮影・編集を自ら熟す“映像のファンタジスタ”である。
この地方でも、小坂本町一丁目映画祭(豊田市)、MKE映画祭(岐阜市)、大須にじいろ映画祭(名古屋市)等でお馴染みの映画監督なのだが、作品を纏めて観られる機会がないことを嘆く映画ファンは多い。

そんなファンの声に応え、シアターカフェ(名古屋市 中区 大須)で待望の特集上映が3月11日(金)より開催される。
題して、【Welcomeファンタジスタ! 木場明義監督特集】。
木場明義監督作品が2プログラム計8作品として一堂に会する、またとない企画である。しかも、しかも……なんと、新作を2作(!)含むのだ。ファンならずとも垂涎の上映会を、どうか御観逃しなく。

今回この記事を書くに当たり、なんと木場明義監督より全ての作品解説を頂いたので、併せて掲載させて頂く。貴重なコメントをお読みいただき、当日に備えてくれたなら幸いだ。

【Aプログラム】(4作品 計77分)

『サイキッカーZ』(コメディ・2016年/7分)※最新作※
 つくばショートムービーコンペティション 入選
ほんの7分の作品になんと総勢26名の役者さん達が集結してくれました。僕の作品に、しかも笑い一本押しのこのような作品に出演していただけるなんて、非常にありがたく思っております!僕の作品を御覧頂いて、『電撃戦隊チェンジマン』などでも活躍されていた俳優の和興さんも出演していただきました。なんともありがたい!
もともと某オムニバス映画の参加を依頼されて制作したのですが、揉めに揉めて参加を取りやめた作品です。それがきっかけで今回の特集上映にも繋がっておりますので、上映当日はその顛末についてもお話させて頂こうかと思っております。

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『さよならファンタジー』(コメディ・2015年/20分)
 長岡インディーズムービーコンペティション 準グランプリ
 第27回月イチ映画祭 グランプリ ほか
もともとは10年近く前に書いた脚本だったのですが、その時は鎧の調達が困難で撮影を見送っておりました。しかし今ではコスプレ技術も発達し、試行錯誤を経て手作りで鎧を制作いたしました。結果鎧作りの思い出が大半を締めてしまっております。最高の鎧が出来上がりました。鎧作りならお任せください。
そして役者さんの演技がそれぞれ個性的でみなさますばらしいですが、特に主演の藤井さんの演技が光っておりますので鎧の次に注目してみてください。

『ハワイアンドリーマー』(スリラー・2011年/30分)
 福岡インディペンデント映画祭 奨励作品賞
 O!!iDO短編映画祭 入選
スリラーな作品に挑戦してみました。水槽の水を揺らさずに移動しなければならないという運動会のスプーンリレー的なハラハラ感を味わって頂ければ幸いです。真夏を想定していたのですが撮影が間に合わず秋になってしまったのだけが心残りではありますなぁ。

『HATTORI!!!!』(コメディ・2014年/20分)
 伊賀の國忍者映画祭 準グランプリ
 第7回したまちコメディ映画祭in台東 入選
 古湯ムービーアワード2014 富士町民賞
 新人監督映画祭 入賞
 MKE映画祭 プルチーノ賞 ほか
忍者映画祭というのがあって、忍者映画を募集すると聞いてはいたけれども、個人的には映画祭に寄せて作品作るなんてイヤだし、忍者なんてサムいよなーなんて最初は正直そう思っておりましたが、いろいろと考えていたら少しずつアイデアやイメージが湧いてきて、段々ワクワクしてきたので作ってみたら案の定、今までで一番映画祭に入選することができました。わからんもんですな。長編にして撮り直したいと思う作品です。ほとんどの自分の短編に対してそう思っておりますが。

【Bプログラム】(4作品 計71分)

『昼下がりに死闘』(コメディ・2012年/7分)
昔は奇行に走ったり悪事を働いたりするのはきつねなどの憑き物に取り憑かれたという考え方がありましたが、その考え方を改めて見つめ直すと非常に興味深く感じたのです。それを天使と悪魔に置き換えてみたコメディー作品です。滑稽に見える行為も本人たちはいたって真面目です。世の中の沢山の物事は滑稽でいて同時にシリアスであるという2面性を孕んでいたりしますが、両方共肯定して見るようにすると世界は広がりますな。
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『山に登ろう!』(オムニバスコメディ・2013年/20分)
 福岡インディペンデント映画祭 優秀賞
 長岡インディペンデント映画祭 入選 ほか
実際に登山をしていて思いついた事をオムニバス形式で作品にしました。ほんわかした空気感を楽しんでいただけたら嬉しいです。ちなみにもともとの脚本はこれの倍くらいありました。感動的なストーリーをこれくらいの勢いで書けるようになりたいです。一生無理だと思いますが。
あと「修復に失敗したキリスト像」を観る前に復習しておいて頂ければ幸いです。

『キャッチボールとヘヴィメタル』コメディ・2007年/14分)
 Catchy! シネマ一揆 入選
 第4回 ぐんまショートフィルムコンクール 入選
僕にしてはラブコメ的な要素が強めなので改めて観ると小っ恥ずかしいです。ふられた男のやけくそな強がりみたいな切なさを感じてくださいな。「ヘビメタじゃなくてパンクだろそれ」というツッコミを頂いた事がありますが、今回のNGワードとさせていただきます。
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『スリッパと真夏の月』(SFコメディ・2015年/30分)※新作※
 福井駅前短編映画祭 フクイ夢アート賞
 おもいがわ映画祭ショートムービーコンペティション 入賞 ほか
SFやファンタジーを日常に注ぎ込んだような作品が特徴的だと勝手に思っているわたくしでございますが、存分にやってやりました。これまたほのぼのとした雰囲気を醸しだしておりますが、撮影は死ぬほど大変でした。クソ暑かったし。その分評判よいので嬉しいですが、大変だった分強めに褒めて頂ければ幸いです。
そしてやっぱり衣装作りと小道具作りに苦労しました。多少は手伝ってもらったものの、ほぼ一人でやったのでもうこんなのいやです。スタッフ欲しいです。もう一度言います。スタッフ欲しいです。

【Welcomeファンタジスタ! 木場明義監督特集】は、3月11日から13日の3日間開催される。
上映スケジュールは、以下の通り
 3/11(金)…19:30 A
 3/12(土)…17:30 B/19:30 A
 3/13(日)…17:30 A/19:30 B
料金は、1プログラム1,000円(ドリンクなし)
そして、木場明義監督は全日程シアターカフェに来場予定だそう。
キセキのファンタジスタ・木場監督と一緒に、いざ“SF(咲き乱れる・フリーダム)”の世界へ!

取材 高橋アツシ