アースデイ名古屋2013上映会レポート!


“アースポリタン”を集めた上映会
--『OROKA』・『嫌われ者のラス』アースデイ名古屋2013上映会レポート--

アースデイ名古屋2013が、今年も名古屋市中区で開催された。

アースデイとは、地球に感謝し行動する日……ならば、スタジオリマップ制作『OROKA』・『嫌われ者のラス』は、実に相応しい作品である。期間中の4月27・28日13:00より名古屋テレビ塔3F会議室にて上映会が開かれ、特設席は老若男女問わず大勢の“地球市民”たちで埋まった。上映後はYORIYASU監督によるトークセッションが行われた。

『OROKA』について
「育てるのが大変になったからと言って、家族を捨てたりしますか?……しないですよね。『可愛いから』と言って家族にしたペットたちを、ビックリするような理由で保健所に持ち込む飼い主がいるそうです……『旅行に行くのに邪魔なんで』とか。家族の一員は、死ぬまで家族のままですよね」

『OROKA』制作秘話
「劇中に登場する仏像たちは、すべて細かいキャラ設定を持っています。宗教観を含めて調べてるうちに、仏像にハマッちゃって……家に欲しいって思うくらいになりました(笑)」

『嫌われ者のラス』について
「僕たちは生きていく上で、海を、地球を汚さずにはいられません。だけど、ゼロにはできないとしても減らすことはできます。食器洗いにしても、油ものはティッシュやキッチンペーパーで拭いてから洗ったり……要は、工夫次第です」

主題歌について
「『OROKA』も『ラス』も、ソングライターさんに本編を観た上で書いてもらっています。『OROKA』は15曲くらい、『ラス』も10曲以上書いてもらって、その中から選ばせてもらったのがあの主題歌なんです。ちなみに歌手のかたは両方ともストリートの出身なんですが、『ラス』の主題歌を唄ってくれた宮崎奈穂子さんは、去年武道館でライブを開きました。『OROKA』の伊吹唯さん…このあいだ芸名を変えられて「さとなか唯」さんも、来年武道館公演が決まったそうです」

進行のながやちえこさんの質問に答えるYORIYASU監督は、主張性の高い内容でも決して押し付けがましくしない。それは、そのまま『OROKA』『ラス』の特徴であり、そのまま作品の魅力となっている。

トークセッションは、ゴールデンウィークと言うことで帰省する途中で飛び入りしてくれたアニメーターのA-1(エイイチ)さんも加わり、佳境に入る。
「『OROKA』は制作期間1ヶ月だったんですけど、ろくに家にも帰らず風呂にも入らずで……パンツの前身頃がありえないほど綺麗な形で破れまして、ビックリしました(笑)」

だが、この4月27日いちばんのトークは、ながやさんから「ラスのこと好きになった人!」と聞かれ、大きく手を上げた小学校中学年くらいの男の子の発言であろう。
「どうして好きになったの?」とマイクを向けられた少年は、元気よく答えた。

「最後に、海をきれいにしたから!」

会場を埋めた“アースポリタン”全員が、作品の持つ『メッセージを届ける力』に改めて感嘆した瞬間であった。

取材:高橋アツシ

独占インタビューもチェック! 『嫌われ者のラス』インタビュー記事はこちら!

『OROKA』 原作・監督:YORIYASU 制作:ソーケングループ/プロシード株式会社、エグゼクティブプロデューサー:有吉徳洋、アニメーション制作:A-1(エイイチ)、3DCG制作:萩生田優、
声優:激弾BKYU/なかにし鈴子、塩原美鈴、今村有希、大高健二、酒井晴人、蔵重美恵、影山晃子、児玉尚幸、小林博、齋藤浩義  主題歌 「ママ、愛しています。~犬の10戒」伊吹唯(現・さとなか唯)
公式サイト http://www.ceed.co.jp/oroka/

『嫌われ者のラス』 原作・監督:YORIYASU アニメーション制作:A-1(エイイチ) 制作:ソーケングループ/スタジオリマップ エグゼクティブプロデューサー:有吉 徳洋 声:塩原美鈴、なかにし鈴子、影山晃子、土屋純平、堀江智美、明正寺光、齋藤浩義、堤裕貴、石村恵美、加持彩子、宮崎奈穂子、渡邉麻稚、延本泰峻、齋藤浩義、THEのり 主題歌:「Stand by YOU ~嫌われ者のラスのテーマ~」宮崎奈穂子
公式サイト http://www.ceed.co.jp/las

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