藤原竜也&松山ケンイチ「ネタバレ」をネタに『ノイズ』スペシャルトークイベント



逃げ場のない孤島を舞台にしたサスペンス映画『ノイズ』のスペシャルトークイベントが行われ、W主演を務める藤原竜也、松山ケンイチが登壇した。(2021年11月28日 渋谷スクランブルホール)

映画『デスノート』シリーズから約15年ぶりの本格共演となった2人。本作のストーリーは、絶海の孤島を訪れた元受刑者のサイコキラーに家族を狙われた泉圭太(藤原竜也)はその男を殺害してしまう。幼馴染の田辺純(松山ケンイチ)と警察官の守屋真一郎(神木隆之介)とともに、島の未来と家族を守るために命がけで死体を隠すのだが――。演技派俳優が勢ぞろいで挑む、パニックサスペンスとなっている。

公開がちょうど2か月後ということもあり、「ネタバレはしゃべれないんですけど、松ケンの発言を食い止めつつ、しっかりと盛り上げたい」と藤原は話し、松山は「ネタバレすると台無しになってしまうので、僕がしゃべるのはここまでにして、もう一切しゃべらない」と2人揃って慎重な姿勢をみせた。

『デスノート』以来15年ぶりの共演が話題になっているが、藤原は「クランクインがイチジク農園で軽トラにイチジクを載せて出荷するというシーンだったんですけど、松ケンに「ちょっと緊張するねー」と言ったら、笑いだして「何言ってんですか、ホームに帰ってきた感じですよ」と言うんです。それを聞いて、頼もしさと嬉しさでいい歳の取りかたをしているなと。いろんな経験を積んで上手い役者さんになったなと感じました」と再共演の喜びを明かした。

それを聞いた松山は「まず、イチジクはネタバレですよね。イチジクをトラックで運んでいるっていうのはネタバレ?大丈夫?」と笑いを誘いつつも、「『デスノート』で竜也さんの演技の迫力には圧倒されていました。改めて今回やらせていただいて、さらにすごさがわかったというか。絶対に追いつけない所にいるとんでもない先輩」と藤原への思いを語った。

オール知多半島ロケとなっている本作だが、ロケ地でのエピソードを聞かれると「廣木監督がワンカットを多く撮る手法なので、いい緊張感もあって、説得力のあるシーンやいいカットが撮れたなと思います」と藤原は話し、「制約があるなかで撮影していて。知多半島なので味噌鍋があったり、いいところに遊びにこさせてもらえたなと思います」と松山も振り返った。

イベントを生配信していることもあり、終始ネタバレを気にしながら話しているが「もしポロっとネタバレを言ったらどうなるの?」と藤原が言い出すと「ネタバレしたら、撮りなおしですよ」と松山がさらっと返し、苦笑いの藤原。

藤原が「松ケンの良さですけど、何も考えないでと思わせつつ、腹の中ではこんな思いがあって行動していたのかと。松ケンも役柄もすごいという印象を受けました」と内側からの演技についてほめると、「それは純だけじゃなくて、色々腹に思っていますよね。みなさんもそうですよね、はやく面白いこと言えって思っていますよね」と松山がマスコミ陣の腹の中をさりげなく探って和ませた。

『お互いのすごいところは?』との質問が挙がると「松ケンのすごいところは見たまんまじゃないですか。普通にやってのけて成立させる説得力。俺はクチに出したり態度に出ちゃうけど、それが一切ない」とコメントし、松山は「老けないですよね、竜也君。全然変わってないじゃないですか」と振ると「髪の毛が真っ白になってきたよ。ちょっとじゃなくて相当すごい。(松山は)染めてるの?」と返しながらも「なんちゅう会話だよ!」と思わず突っ込む藤原。さらには「染めてる染めてないってネタバレですか?」と松山が輪をかけて笑いを誘った。

撮影中に食事に行ったりすることで絆を深めていったようで「この歳になって、15年前では交わすことのなかった家族のことや仕事のこととかをしゃべって。自分も歳をとったなというのもあるけど」と藤原が感慨深く話すと「それは嬉しかったですね」と松山も共感。

最後に松山が「バレたら終わりということで上手く喋れたかはわからないですけど、心理的な戦いもありますしサスペンスというジャンルでは括れないような、いろんな物が入っている作品なのでぜひご覧になっていただきたいです」と挨拶し、藤原は「言えないことがたくさんあるんですけど、まだ2か月ありますので小出しにしてみなさまを楽しませて行けたらなと思います」と公開までの活動にも注目してほしい旨を呼びかけて締めくくった。

取材・撮影 南野こずえ

『ノイズ』
配給:ワーナー・ブラザース映画
©筒井哲也/集英社©2022映画「ノイズ」製作委員会
2022年1月28日(金)全国ロードショー

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