田中圭、自由奔放さに癒された『ハウ』完成披露上映会
映画『ハウ』完成披露上映会が行われ、ベック(ハウ役の犬)、主人公を演じる田中圭、池田エライザ、渡辺真起子、モトーラ世理奈、長澤樹、犬童一心監督が舞台挨拶に登壇した。(2022年8月1日 丸の内TOEI)
日本アカデミー賞を受賞した名匠・犬童一心監督と、同賞の優秀脚本賞を受賞した斉藤ひろし。最強の日本アカデミー賞コンビがタッグを組み、観るものすべての背中をそっと押してくれる感動作を創り出した。心優しい犬・ハウに寄り添うもう1人の主人公・民夫を演じるのは話題作への出演が続く田中圭。ハウとの心の通い合うやりとりには胸が温かくなること間違いなしだろう。
全編のナレーションを務めるのは愛犬家・愛猫家として有名な女優・石田ゆり子。動物への自愛に満ちた優しいナレーションが、映画の感動をより一層深めてくれる。
MC 撮影中に感じられた、ベックの可愛い一面、具体的なエピソードがあったら伺いたいなと思うのですが。
田中 可愛いところですか。監督が気を使ってくださったのか、スタッフさんも「なるべくベックとのコミュニケーションを取らないようにします」と。民夫とハウの絆を短期間で作ってほしいということで、僕が居るときは僕がベックをずっとかまうようにしてなるべくコミュニケーションを取るようにしていたんですよ。最初はすごくやんちゃで、散歩のシーンとかも突然マックススピードで走り出すんです。めちゃくちゃ早いんですよ。すごい素直な自由奔放さに癒されながらの撮影でしたね。
MC 池田さんは撮影中は残念ながら共演のシーンはなかったと思うんですけれども、宣伝活動中は結構会われていて、その時の印象で何かエピソードなどありますか?
池田 印象は、取材に来てくださるどのライターさんも、ハウに骨抜きにされて帰っていくというか。皆もう「触りたい」という感じがありましたね。撮影中は本当にお利口さんにしてくれますし、現場の「OK」ってなった瞬間に無邪気なワンちゃんの姿に戻るのがすごく豊かで愛しかったですね。
MC 皆さんが一番感動したシーンについて、結末には触れずにお話いただきたいのですが。
田中 ハウが途中で民雄と離れた時に、ちゃんと1人で芝居してるじゃないですか?あれ凄いなと思って。雨の中で1人雨宿りしながら「クウン」ってなってるところとか。もうズキュンです。本当に皆さん、覚悟した方がいいと思います。
池田 ハウのシーンはもちろんなんですけど、ハウと出会うことによって変わりゆく人間模様というか、そこも物語の中で大事な所だと思っていて。桃子が民夫に弱音を吐くシーンがあって。そこで民夫が桃子に語りかけてくれる言葉が、役を通り超えて自分にも残りました。理不尽なことや悲しいことがあった時に「こういう解消法があるのか!」ってなんかすごく腑に落ちたセリフがあったんです。ぜひ探していただきたいと思います。
イベントにはハウを演じた犬・ベックも登場。田中に連れられて嬉しそうな様子を見せ、尾を振ってしきりにじゃれついていた。その愛らしい姿に会場の観客は目をほころばせ、温かな雰囲気の中で『ハウ』完成披露上映会舞台挨拶は幕を閉じた。
取材 福井原さとみ
『ハウ』
©2022「ハウ」製作委員会
配給:東映
8月19日(金)全国ロードショー