コメディのお母さん!?登場『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』×したまちコメディ映画祭


bakamax_06伝説の爆笑必至コメディー『ジム・キャリーはMr.ダマー』が20年ぶりに帰ってきた!
今度のふたりは娘を探して2000マイルの旅に出発!

東京随一の下町である浅草・上野の魅力を、コメディ映画を通じて存分に味わうことが出来る『第8回したまちコメディ映画祭in台東』。2015年11月20日 (金) の公開に先駆け、バカ全開フルスロットル映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』プレミア上映会に、ボビー・ファレリー監督が登場してトークショーが行われました。(2015年9月19日 第8回したまちコメディ映画祭in台東 浅草公会堂)
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ボビー・ファレリー監督:こんにちは!7年ぶりに浅草に戻って来られました。今回は20年前に作った『Mr.ダマー』の第2作目!『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』をみなさまに届けるため来日しました。
先ほどレットカーペットを歩かせていただいて、僕が全く知らなかったことを教えていただきました。「ボビー、君は僕のお母さんです!」と書いたプラカードを持った観客の方がいたのですが、凄くショッキングで、息子に会えて嬉しいです (笑)。アメリカでは「チキンなしには、チキンスープは作れない」というくらい、コメディはコメディアンなしでは作れないのです。今生きている最高に面白い才能ある俳優のジム・キャリーとジェフ・ダニエルズと、僕ら兄弟が仕事を出来る機会に恵まれ、みなさんにお届けすることが出来て本当に嬉しく思っています。現場でも楽しんで作ったので、それがみなさんに伝わって楽しんでもらえたらと思います。

Q:何故20年振りに続編を作ったのですか??そして何故20年後だったのでしょうか??
ボビー監督:それは僕らがバカマックスだったからです (笑)!1作目の後、ジムはかなり忙しいキャリアになり、ジェフもTVドラマに出ていて非常に忙しくなってしまい、中々タイミングが合わなかったのです。けれども15年くらい前に、ジムがホテルで偶然TVを付けたら1作目をやっていて、現場を思い出して楽しくなって「もう一回やろうよ!」って電話がかかってきたのです。そこから4人が集結して今に至りました。
-ジム・キャリーから連絡があってすぐに、脚本をスタート出来たのですか??
ボビー監督:脚本には結構時間がかかりました。1作目は3週間で書き上げましたが、今回は1年半じっくり時間をかけて色々と試行錯誤をしながら書き進めました。脚本が出来てからは、資金集めです。ハリウッドスタジオは中々コメディにお金を注ぎ込まないようになってきていて、色々なところから資金を探さなければならなかったのです。それで少し時間がかかってしまいました。
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Q:アドリブを多用される主演のおふたりだと思いますが、何割くらいが脚本通りだったのでしょうか??
ボビー監督:まず脚本を書き上げた段階で、実は彼らにみせて色々と話合っています。我々は基本的に脚本に書かれたものを現場でやるというスタイルです。ジムに関しては、本人が納得いくまで事前に脚本をみせて色々と話合いをしているので、現場では3/4が脚本に書かれていたもので、1/4がアドリブというパーセンテージです。

Q:お蔵入りになってしまった爆笑のNGシーンやエピソードがあれば教えてください。
ボビー監督:我々の作品では、毎回たくさんのシーンをカットしています。それは面白いシーンがあったということではなく、ストーリーを伝える上で進行を止めてしまったといった理由でカットをしています。なので、NGで楽しいシーンはあまりありません。

Q:キャスリーン・ターナーさんキャスティングの決め手を教えてください。
ボビー監督:我々ふたりともずっと彼女のファンでした。今回のフリーダという女性役は、1作目では台詞のみで姿をみせない役どころで、誰がいいか話し合っている時、結構はじめの方に彼女の名前が出てきました。しかし脚本を送っても恐らくやらないだろうと思っていたのです。ただ実際に連絡を取ってみると「やりたい」ということで話してみたところ、彼女はユーモアのセンスに溢れている女優さんであることも分かりました。当然、彼女をきれいに魅せることも出来たのですが、今回の作品ではぐちゃっとさせていただいて、本当に楽しかったです!

Q:原題『Dumb and Dumber To』の“To”の表記には、どんな意味があるのでしょうか??
ボビー監督:おバカなスペルだからです(笑)。
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Q:ファレリー兄弟の作品は必ず妄想シーンが出てきますが、妄想するのが好きなのでしょうか??
ボビー監督:そうです!1作目でもロイドがファンタジーを夢見るシーンがあるので、それをもう一回やってみようと今回もやっています。

Q:キャラクターを思い浮かべる時、参考になる人はいるのでしょうか??
ボビー監督:若い頃は本当におバカさんだったので、実は我々兄弟が参考になっています。当然、映画では味付けをしていますが、ほとんどジョークは我々の経験が元になっています。

Q:ジム・キャリー扮するロイドの髪型は、どなたが考えたのでしょうか??
ボビー監督:実はジム本人の10歳の時の姿です!実際に彼の10歳の時の写真をみた時、あのヘアカットで歯が欠けていたのです。それをみた我々は凄く大笑いをして、「よし!もうこれでいこう!」となりました。最高に面白いのは大人になってもあのままの姿という、そこが我々のジョークです(笑)。

Q:1作目と同じ犬の車がまた出てきましたが、あれは20年間保存していたものでしょうか??
ボビー監督:1作目が終わった時に、私が引き取っていました。20年後に撮影が始まって、エンジンをかけてみたら動かなくて、もうひとつ作り直しました。なので今、私は2台持っています(笑)。

Q:映画の中で好きなシーンを教えてください。
bakamax_01ボビー監督:ホテルで爆竹を投げ込むシーンです!当然スタントマンを使っています。基本的に我々は、危険なスタントはあまり好きではないので「一回で終わらせよう!」と思っていて、何とか一回で収まったので安心しました。

Q:次に、一緒に仕事をしてみたい俳優さんはいらっしゃいますか??
ボビー監督:たくさんいます!ただ仕事をしたいなと思っているのは、あまりコメディをやったことのない俳優さんたちです。ジェフみたいに、普段はドラマをやっていて、コメディをやると凄く才能が深まってみえる。そんな俳優さんにコメディをやらせてみるのは、我々にとっても凄く面白いチャレンジです。

Q:『ふたりの男とひとりの女』の続編はいつでしょうか??
ボビー監督:残念ながらそれはやらないかなと思っています。ただあの作品で、ジムともう一度仕事が出来たのでとても嬉しかったです。我々兄弟は、常にオリジナルなものを作り続けたいなと思っているので、なるべく続編を避けようと考えています。

Q:今だから笑って話せる、大変だったシーンがあれば教えてください。
ボビー監督:一番難しかったのは、とてもエキストラが多かったクライマックスの展示会のシーンです。基本的に我々は撮影をするのが早いのですが、あのシーンはそういう訳にいかなかったので、かなり時間をかけて撮りました。

Q:面白いジョークを思い付くために、日々されていることがあれば教えてください。
ボビー監督:それは教えられません (笑)!目と耳をきちんと開いて、色々と観察するのは基本的にしていることです。後は、面白い友だちと付き合ったり、又聞きで面白い話を聞いたり、そういうことがどうやったら映画に盛り込めるかなっていつも考えています。結果的に映画のジョークとして面白くなるのは、日常生活でリアルに基づいたものだと考えています。そういう意味でも、いつも人の話に耳を傾けています。

Q:最後に伝えたいメッセージがあればお願いします。
ボビー監督:いつも映画を作る度に、我々はハートのある映画を目指しています。その中にユーモアやジョークもふんだんに盛り込まれていますが、特に心に染み入る映画っていうのはいつも心がけています。今回の場合はふたりのおバカさんが主人公ですが、世間は彼らに対して凄く冷たいのです。でもふたりにしてみたら「お互いがいるじゃないか!」と。そういう意味で、ふたりの友情を描いたつもりです。

※本作はエンドロール後に重大発表が控えているので、決して途中で席を立ってはいけません!!

取材:佐藤ありす

【ストーリー】
bakamax_02 ロイドは20年前の失恋のショックにより精神病院で無反応の入院生活を送り、ハリーは甲斐甲斐しく彼の世話をしていた。そんなある日、ハリーが腎臓移植の必要な病気に冒されていることを打ち明けるや、ロイドは突然“病気のフリをしてただけ!”と、どっきりカメラ的にカミングアウト!大笑いし合って、20年前と同じ友情を取り戻せるのが、彼らのイイところ…というか、“ダマー”なところ。かくしてふたりは腎臓移植のドナーとなりうる血縁者を探し回り、“ハリーに娘がいた”という衝撃事実を突き止める。こうなったら会いに行くしかない!しかしこれが案の定、新たな大騒動へと発展する!!

『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』
監督:ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
出演:ジム・キャリー、ジェフ・ダニエルズ、キャスリーン・ターナー、ローリー・ホールデン、ロブ・リグル
(C)2014 DDTo Finance, LLCpment Limited
11月20日 (金) よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか、全国順次ロードショー
http://bakamax.com/

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