“有楽町でフレンチシネマに恋する4日間”『フランス映画祭2013』開催!
『フランス映画祭2013』(ユニフランス・フィルムズ主催)が6月21日、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇(東京会場)で開幕した。フランス映画祭は1993年から開催され、今年で21回目を迎える。“有楽町でフレンチシネマに恋する4日間”をテーマに、フランスから届いた最新映画や関連企画の作品が上映される。
オープニングセレモニーでは、主催のユニフランス・フィルムズのジャン=ポール・サロメ会長は、「皆さんがこの4日間で、バラエティー豊かな多様性あるフランス映画を発見して下さることをとても嬉しく思います。コメディやサスペンス、恋愛映画があります。また、作家主義や娯楽作品、考えさせる映画もあります。それら全てが現在のフランス映画を体現していると思います」と挨拶。フランス映画の多様性が保たれている理由を「文化的例外」というフランスの文化政策についても言及した。
昨年、日本では『最強のふたり』が大ヒットするなど、フランス映画が大きく注目された。サロメ会長は、「皆さんのようにちゃんと映画館に足を運んで、映画を見てくれる人がいるから、私たちは映画を撮り続けられる」と観客に感謝を述べた。
トリュフォーやゴダール、スピルバーグなどの巨匠に愛され、映画祭期間中に上映される『わたしはロランス』に出演のナタリー・バイが、今年の映画祭の団長をつとめる。「東京に来られたことにとても感動しています。皆さんがフランス映画を温かく迎えて下さることを私は知っています。今回の映画祭で作品に感動してくれたり、気に入って下さることを切に願っています」とコメント。
オープニング作品には、フランソワ・オゾン監督の注目の最新作『In the House(英題)』が上映。第37回トロント国際映画祭で国際映画批評家連盟賞などを受賞し、“オゾン監督至上、最高傑作”との呼び声が高い。高校の国語教師ジェルマンは、生徒クロードの書く才気あふれる文章に心をつかまれ、小説の書き方を手ほどきするが、やがて書く内容が次第にエスカレートしていく手に汗握るスリリングな一作。
上映後は、オゾン監督と生徒役を演じたエルンスト・ウンハウワーによるトークショーが開かれた。オゾン監督は「スペインの戯曲家の原作を読んだときに、私の映画作りの方法について遊び心を持って皆さんとシェアできるのでは」と、制作した背景を披露。エルンストは「オーディションで、相手役の俳優とのやりとりで錬金術のようなマッチするところを監督が感じ取ってくれて、選ばれたのでは」と、抜擢されたエピソードを紹介した。
観客からの質疑応答では、日本でも大人気のオゾン監督が来日されたことに対して感謝の言葉が多く寄せられ、これからも日本に来てほしいとラブコールが投げかけられた。
取材:吉田遊介
オープニングセレモニー登壇者
MC 宮本絢子 GuestMC ジャン=ポール・サロメ会長 通訳 人見有羽子
団長ナタリー・バイ(『わたしはロランス』)
フランソワ・オゾン監督、エルンスト・ウンハウワー(『In the House(英題)』)
レジス・ロワンサル監督、デボラ・フランソワ(『Populaire (邦題『タイピスト!』)
バレリア・サルミント(『ウェリントン将軍~ナポレオンを倒した男〜(仮)』
ステファヌ・ブリゼ監督、エレーヌ・ヴァンサン(『母の身終い』)
カトリーヌ・コルシニ監督、ラファエル・ペルソナーズ(『黒いスーツを着た男』)
フィリップ・ベジア監督、ジャン=フランソワ・シヴァディエ(『椿姫ができるまで』)
ギヨーム・ブラック監督(『遭難者(仮)/女っ気なし(仮)』)
ジャック・ドワイヨン監督、ルー・ドワイヨン(『アナタの子供』)
リュディヴィーヌ・サニエ(『恋のときめき乱気流』)
『フランス映画祭2013』
6月21日(金)〜24日(月)有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇(東京会場)にて開催!
公式サイト:http://unifrance.jp/festival/
Twitter:@UnifranceTokyo/
Facebook:http://www.facebook.com/unifrance.tokyo/
主催:ユニフランス・フィルムズ 共催:朝日新聞社
後援:フランス文化・コミュニケーション省−CNC、パリ市、アンスティチュ・フランセ日本、在日フランス大使館協 賛:LVT他 特別協力:TOHOシネマズ/パレスホテル東京/ANA
運営:ユニフランス・フィルムズ/東京フィルメックス