吉沢亮、こういう人間に憧れる『ファミリア』公開記念舞台挨拶



映画『ファミリア』公開記念舞台挨拶が行われ、主演の役所広司をはじめ、吉沢亮、サガエ・ルカス、ワケド・ファジレ、アリ・まらい果、MIYAVI、佐藤浩市、成島出監督が登場した。(2023年1月7日 新宿ピカデリー)

現在、約280万人の外国人が生活している日本。その中のブラジル人に焦点を当てた本作は、実際に起きた事件などをヒントにした、いながききよたかのオリジナル脚本の映画化。『八日目の蝉』や『ソロモンの偽証』の名匠・成島出監督が、フィクションとノンフィクションの境界線上のリアリティーを鮮やかに描き出した。
主役の神谷誠治を務めるのは、日本を代表する名優・役所広司。息子の学には若手演技派俳優と名高い吉沢亮。2人は本作で初共演を果たした。

神谷誠治は妻を早くに亡くし、独り暮らし。一人息子の学は赴任先のアルジェリアで難民出身のナディアと結婚し、近い将来、誠治の仕事を継いで一緒に暮らしたいと考えている。そんな学の幸せを心から願う誠治に、ある日衝撃のニュースが届く。やがて、親しくなった在日ブラジル人青年マルコスが窮地に陥ったとき、誠治が取った思い切った行動とは―。

MC 演じられた役柄との共通点とか、ここはちょっと似てないぞ、っていう所があったら教えてください
役所 自分の役とですか?そうですね…似てるところは、休日の自分とですかね。髪はボサボサ、髭もボウボウ、もうほとんど朝から晩まで同じ洋服を着て。そういうのが快適に思うのが似ている気がします。生活とかは自分とは違いますね。共通点は無いですね。
吉沢 共通点は無いですね。もう性格も全然違うし、むしろ共通点というよりも、こういう人間憧れるなっていう理想みたいなものですね。誰に対しても平等で優しいし、自分の知らない世界に何の躊躇もしない強さを持ってるんだろうなって。何かに飛び込んでいくことに楽しさを感じている男なんだろうなって気がして、羨ましいって思いながら演じていました。

MC コミュニケーション能力も長けているキャラクターですよね?吉沢さんもそこらへんは大丈夫なんじゃないですか?
吉沢 どうなんでしょうね…どうにか自分からいかなければ、という思いだけはありましたけどね。行動が伴っていたかどうかは分からないですけど。

MC 本作は『ファミリア』というタイトルですが、ポルトガル語で『家族』という意味がございます。皆さんにお正月の思い出を語っていただけたらと思います。思い出でもいいし、やっておきたいことでもいいですし、よろしくお願いいたします。
役所 大晦日には家族で餅つきをやりまして。元旦にはお年玉。おもちゃ屋さんに行って銀玉鉄砲を買う、これが何よりの喜びでした。
吉沢 それこそ、今年の年始に実家にちょろっと帰りまして。うちワンちゃんが居るんですけど、僕が一人暮らししている間にワンちゃん1匹だったのが2匹になっていて。その2匹目のワンちゃんに会えていなかったので会ってきました。めちゃくちゃ可愛かったです。会った瞬間に顔をペロペロ舐めてきて。1日中両脇に犬を抱えてテレビ見てましたね。

イベントの途中、役所が吉沢に静かに語りかけ、吉沢がそれにほほ笑むという場面が見られ、会場に居た観客はほっこり。温かい雰囲気の中『ファミリア』公開記念舞台挨拶は幕を閉じた。

取材 福井原さとみ

『ファミリア』
配給:キノフィルムズ
©2022「ファミリア」製作委員会
全国公開中

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