『最後の忠臣蔵』



誰もが知っている〈忠臣蔵〉は、まだ物語の途中だった。
忠義という名の“絆”から生まれる本物の感動。

その先にある、誰も知らない本当の結末とは──

役所広司×佐藤浩市 夢のコラボレーション!
大石内蔵助より、それぞれの使命を授かり、全く違った人生を歩むことになった二人の男が、16年の時を経て巡り会い、新たな物語が生まれる。大石内蔵助から密命を受け、ただひたすら身を隠し忠義を果たす男、瀬尾孫左衛門役に役所広司。一方、討入りに参加し、その後諸国に散った赤穂浪士の遺族たちを援助するという使命を受けた、寺坂吉右衛門役に佐藤浩市。役者として脂の乗ったこの二人の共演は、2006年三谷幸喜監督作品『THE有頂天ホテル』の1シーンのみ。本格的な共演は本作が初となる。

<序章 あの日、死ぬことを許されなかった二人の男>
忠義という名の、気高く美しい愛が、時代を超えて人々の心を打ち、膨大な数の小説、映画、ドラマ、舞台に形を変えて、今も語り継がれている史実〈忠臣蔵〉。大石内蔵助以下、赤穂浪士四十七士による討入り、切腹というクライマックスはしかし、〈忠臣蔵〉の本当の結末ではなかった。
なぜなら赤穂浪士の中に、討入り後の使命を与えられた〈二人の生き残り〉がいたのだ。一人は討入り後、切腹の列に加わることを許されず、大石内蔵助から「真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよ」という重大な使命を与えられた寺坂吉右衛門。もう一人は、討入り前夜に忽然と姿を消した瀬尾孫左衛門。彼は、まもなく生まれてくる内蔵助の隠し子を守り抜くという極秘の使命を、内蔵助本人から直々に受けていたのだ。

<物語 ただ使命のために生き抜いた16年の歳月>
討入りから16年間、名誉の死を許されなかった二人は、それぞれの使命を果たすためだけに懸命に生きてきた。吉右衛門は赤穂浪士の遺族を捜して全国を渡り歩き、ついに最後の一人にたどり着く。孫左衛門は武士の身分までも捨て素性を隠し、可音と名付けた内蔵助の忘れ形見を密かに育てあげる。やがて凛とした気品を備えた美しい娘に成長した可音は、天下の豪商の嫡男に見初められる。可音を名家に嫁がせれば、孫左衛門の使命もまた、終わるのだ。
そんななか、かつては厚い友情で結ばれ、主君のために命を捧げようと誓い合った二人が再会する。かたや命惜しさに逃げた裏切り者、かたや英雄になれなかった死に損ないとして。しかし、孫左衛門の口から、真実が明かされることはなかった。

<終章  一人で背負ってきた重き使命が、家臣全員の喜びの使命へ>
とうとう可音が嫁ぐ日がやってくる。世は移り変わり、今では内蔵助の名誉は回復していたが、その存在すら隠してきた可音のお供は、孫左衛門ただ一人。ところが、夕暮れを行く寂しい輿入れに、最初に吉右衛門が、続いて元赤穂の家臣たちが続々と現れ、お供を申し入れる。いつしか行列は、忠義の炎を松明にして掲げる男たちの大行列へと変わっていく。それは、たった一人で背負ってきた重き使命が、すべての家臣の喜びの使命へと変わる瞬間だ。
今、忠義という名の“絆”から、世代を超え、国境を超え、観る者の魂を震わせる<本物の感動>が生まれる。しかし、物語はまだ終わらない。その感動の先にあるのは、誰も知らない<本当の結末>。遂に使命を果たした孫左衛門にはまだ、なすべきことが残っていたのだ──。

忠臣蔵とは?
江戸時代の主君仇討ち事件“元禄赤穂事件”を題材にした歌舞伎、小説、舞台、映画などの膨大な作品群の総称。事件の発端は、元禄14年(西暦1701年)。江戸城内の松の廊下で、赤穂藩藩主・浅野内匠頭が、高家肝煎・吉良上野介を、個人的な遺恨から斬りつけた。浅野は殿中で騒ぎを起こした罪で切腹、吉良はお咎めなし。翌15年、浅野の遺臣である大石内蔵助以下赤穂浪士47名が吉良邸に討入り、主君の仇・吉良を討ちとり、切腹した。 

作品情報『最後の忠臣蔵』
公開情報2010年12月18日(土)より、全国ロードショー!
監督杉田成道
キャスト役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、安田成美、山本耕史、伊武雅刀
配給ワーナー・ブラザース
公式HPhttp://www.chushingura.jp/
 (C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

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