豪華なラインナップ! 『ルネッサンスPFF ~新たな映画の歴史に向かって~』


“映画の新しい才能の発見と育成”、”映画の新しい環境づくり”をテーマにスタートした映画祭 『PFFぴあフィルムフェスティバル』。今秋、第35回の節目を迎えるにあたり、第35回PFFのプレイヴェントとして『ルネッサンスPFF ~新たな映画の歴史に向かって~』を開催!

4月6日(土)より2週間にわたって展開する本イベントでは、14日間で合計29作品を日替わりで上映!近年のPFF入選作の中から劇場未公開の話題作を集めた【21世紀のPFF】、かつて自主映画の主流であった8mm&16mmフィルム作品や過去のグランプリ作品をオールナイト上映する【行くぞ!オールナイト】、世界各国の映画祭で賞賛されながら、国内ではほとんど観る機会の少ない映像ユニット「群青いろ」の作品を特集する【「群青いろ」のすべて】と濃密な企画が満載!現在、第一線で活躍する監督たちの原点を体感できる、ここでしか味わえない貴重なラインナップです!(画像:くじらのまち)

<上映プログラム紹介>
【企画1】 21世紀のPFF
近年のPFF入選作品の中から、劇場公開されていない7作品を上映。今年2月にベルリン国際映画祭で上映された『くじらのまち』をはじめ、作品を観る機会の少ない話題作をお贈りします。自主制作映画のDVD発売、劇場公開が身近になった21世紀。デジタル機器の発達、映画学校の増加やインターネットの浸透により、撮影方法も、スタッフやキャストの集め方も変化しました。1977年には想像もできなかった、新たな自主映画制作環境が生まれています。
『IMMEASURABLE MYSTIC BOOK』監督:平沢翔太(PFFアワード2006審査員特別賞&エンタテインメント賞&GyaO賞)
『普通の恋』監督:木村承子(PFFアワード2009審査員特別賞)※『恋に至る病』監督
『くらげくん』監督:片岡 翔(PFFアワード2010準グランプリ)
『アンナと二階の部屋』監督:田崎恵美(PFFアワード2010企画賞&エンタテインメント賞)
『101』監督:酒巻大樹(PFFアワード2011入選)
『かしこい狗は吠えずに笑う』監督:渡部亮平(PFFアワード2012エンタテインメント賞&映画ファン賞)
『くじらのまち』監督:鶴岡慧子(PFFアワード2012グランプリ)

【企画2】 行くぞ!オールナイト
本企画では、土曜の夜にPFFでは珍しいオールナイト企画を二回敢行します。 4月6日(土)には、映画のデジタル化が進行する中で、かつて自主映画の主流であった8mm&16mmフィルムの作品を一挙上映。上映に際しては、劇場内に映写機を特別設置、フィルムのカラカラと廻る音も間近でご堪能いただけます。また、翌週13日(土)には、過去のPFFグランプリ7作品を上映。時代をうつす秀作たちを一晩で観ることが出来るチャンスです。あっという間に朝を迎える濃い時間をお届けします!

第1夜:4月6日(土) 「8mm&16mm作品大集合!!」
『灼熱のドッジボール』監督:古厩智之16mm上映(PFFアワード1992グランプリ&最優秀女優賞)
『五月雨厨房』監督:中村義洋8mm上映(PFFアワード1993優秀作品賞)
『ピクニック』監督:奥原浩志8mm上映(PFFアワード1993日本船舶振興会賞&シャンテ賞)※『黒い四角』
『寮内厳粛』監督:佐藤信介16mm上映(PFFアワード1994グランプリ)※『図書館戦争』
『犬猫』監督:井口奈己8mm上映(PFFアワード2001企画賞)※『人のセックスを笑うな』
『剥き出しにっぽん』監督:石井裕也16mm上映(PFFアワード2007グランプリ&音楽賞)※『舟を編む』

第2夜:4月13日(土) 「グランプリ!グランプリ!」
『電柱小僧の冒険』監督:塚本晋也(PFFアワード1988グランプリ)※『KOTOKO』
『夕辺の秘密』監督:橋口亮輔(PFFアワード1989グランプリ&最優秀女優賞)※『ゼンタイ』
『雨女』監督:矢口史靖(PFFアワード1990グランプリ)※『ロボジー』
『5月2日、茶をつくる』監督:小嶋宏一(PFFアワード1999グランプリ)
『青~chong~』監督:李 相日(PFFアワード2000グランプリ&企画賞&エンターテイメント賞&音楽賞)※『許されざる者』
『モル』監督:タナダユキ(PFFアワード2001グランプリ&ブリリアント賞)※『ふがいない僕は空を見た』

【企画3】 「群青いろ」のすべて
高橋泉・廣末哲万による映像製作ユニット「群青いろ」を特集。2004年のPFFにおいて、『ある朝スウプは』(監督:高橋泉)がグランプリを、『さよならさようなら』(監督:廣末哲万)が準グランプリを受賞し、その強烈な映像世界が衝撃を与えました。その後、『ある朝スウプは』は世界各国の映画祭でグランプリを受賞。そして、国内の劇場公開では、ロングランヒットを記録しました。
『ある朝スウプは』監督:高橋 泉(PFFアワード2004グランプリ、バンクーバー国際映画祭グランプリ)
『さよならさようなら』監督:廣末哲万(PFFアワード2004準グランプリ)
『阿佐ヶ谷ベルボーイズ』監督:廣末哲万(UPLINK Xにて劇場公開)
『鼻唄泥棒』監督:廣末哲万(ロッテルダム国際映画祭NETPAC賞受賞)
『14歳』監督:廣末哲万(第16回PFFスカラシップ作品、ロッテルダム国際映画祭NETPAC賞受賞)
『夕日向におちるこえ』監督:廣末哲万(ベルリン国際映画祭フォーラム部門)
『むすんでひらいて』監督:高橋 泉(ベルリン国際映画祭フォーラム部門)
『FIT』監督:廣末哲万(ベルリン国際映画祭フォーラム部門)
『あたしは世界なんかじゃないから』監督:高橋 泉(東京フィルメックスコンペティション 学生審査員賞)
特別上映『パッション』監督:南部充俊(PFFアワード2011審査員特別賞)

★PFFディレクター 荒木啓子からのメッセージ
一貫して「自主映画」のために活動してきたPFF。その始まり1977年における「自主映画」と、現在の「自主映画」は、映画を取り巻く環境の大きな変化にも伴い、同じ言葉では語れないほど様変わりしているように思われます。しかし、永遠に変わらないもの。それは、「映画をつくりたい」という衝動であり、想いです。個人の小さな、しかし切実な願いが作品となる、その作品をより多くの人にみてもらうために、PFFは存在し、これからも活動を続けます。4月の夜に、2週間に渡って展開する、この第35回PFFプレイヴェント「ルネッサンスPFF~新たな映画の歴史に向かって~」により、日本映画の根幹を支える、自分の映画を自分でつくるという情熱を、多くの方に、気軽に体験いただければ幸いです。

『ルネッサンスPFF ~新たな映画の歴史に向かって~』
2013年4月6日(土)~19日(金)テアトル新宿にて連日上映!
http://pff.jp/renaissance 

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